傾向と対策

共通テストへの移行が一気に進んだ印象。倫理と政経両分野における複数テクストの総合、第5問における判決文の読解は、共通テストの国語で予告されていた内容を先取りしたようなものだった。対話文や資料、図表の読み取り問題において、事前の知識なしで解けるものも多いが、判決文の読解においては、それが三菱樹脂事件のもので、その概要がどうであったか、を理解しておく必要があった。また、特に難易度が高かった政経分野においては、2022年施行予定の改正民法についての問いなど時事的な知識も必要であった。 対策としては、特に倫理分野において国語的な読解力を磨くこと、学校補助教材などにある裁判資料や経済統計などに目を通し理解しておくこと、そして何より一つ一つの概念を正しく把握し、現代的な状況と関連づけ生きた知識となるように理解を深めておくこと、などがあげられるだろう。

 

地歴・公民科担当 大岩光昭