〈傾向〉
大問1にはかなり難問が混ざっていた。それ以外の問題は基本的なものが多く、比較的点数を取りやすい問題が多い。
〈大問1〉
基本的な問題が多いが、後半2問がかなり細かい知識を聞かれている。RNA干渉、エピジェネティクスなど、遺伝子の発現調節に関わる内容を問われている。かなりマニアックな内容であるが、RNA干渉は遺伝子の役割を調べる手段としては一般的なものである。エピジェネティクスは医学でホットな分野なので、医学部受験生は学んでいる生徒も多かったかもしれない。
〈大問2〉
受容器と効果器に関わる問題が中心に出題された。基本的な問題が多いが、論述問題が多数出題されているので時間配分に気をつけたい。
〈大問3〉
生物の生態に関する問題が出題された。琉大では頻出の範囲であり、多くの受験生が対策を行なっていたのでは無いだろうか。特に動物行動学の研究者はよく聞かれる問題だ。縄張りの大きさと利益の関係性、半倍数性の血縁度など一般的な問題が多く、答えられてほしい問題が多かった。
〈大問4〉
進化・分類に関する問題が出題された。この分野も頻出の範囲であり、対策している受験生が多かったはずだ。基本的な内容の問題が多いので容易に回答できる問題が多い。ただ、化石を使った分岐年代の推定方法は問われることが少なく、難しい問題であった。