〈国際地域創造学部の小論文について〉
国際地域創造学部では、グローバルとローカルを併せ持つ視野や、持続可能な世界の構築に向けて未来を創造する姿勢が求められているため、例年の傾向としては、地球環境問題などの社会的問題(グローバル)、地域の取り組み(ローカル)が中心になっています。
2024年度の課題文は、【「競争」に対する相対立する評価について、「競争」一語でも複数の意味合いを表現しているため、平行線をたどってしまうのであり、今私たちが知るべきは競争の良し悪しではなく、「意味」である。】というものでした。
問は、【「競争」のように、評価についての主張が平行線をたどる具体例を挙げ、なぜ平行線をたどるのか、解決するにはどうすればよいか】を問うものでした。
解答例として、具体例に「開発」を挙げ、開発をめぐり進めるか止めるかで評価が平行線をたどること。平行線をたどる理由としては、「経済発展か環境保全かで、途上国と先進国の対立がある」こと、解決するには「環境を守る形での経済活動(エシカル消費など)を行うことで持続可能な社会を目指す必要がある」というのが書きやすいのではと思います。
〈国際地域創造学部の対策について〉
現在、グローバル社会で、様々な問題が起きています。資本主義が広がり、競争によってイノベーションが起こり、私たちの生活は便利になりましたが、一方で、規制を弱めることで格差が広がっています。こうした中、SDGsや、差別や不平等を無くし、様々な立場の人にとって暮らしやすい社会の実現を目指す「アファーマティブアクション」など格差を是正するための様々な取り組みが行われています。
普段から自分の志望する専攻に関係する事柄について、どういう社会的問題があるのか、地域でどのような取り組みがあるのかの知識を集め、整理し、どのような意義があるのかを考察しておく必要があります。
そこで意識してほしいのは、多様な意見に触れることです。同じ事柄でも、それぞれ視点や意見が異なります。多角的な視点を持ち、どれだけ「内/外」の「弱者」に寄り添えるか、そしていかに持続可能な社会を目指すかが重要だと考えます。
GVでは小論文で必要な基本テーマを解説し、それらが自分の学びたい分野とどう関わっているか丁寧に個別指導しています。一人ひとり細かく添削を行うため、力をつけることが出来ます。