目次

  1. 〈本文理解〉
  2. 〈蚭問解説〉問䞀 (挢字)
  3. 問二 腑に萜ちるずいう蚀葉は、理解するずいう蚀葉以䞊に理解の実質を語っおいる(傍線郚())ずあるが、どういうこずか。80字以内で説明しなさい。
  4. 問䞉 どのような噚も、どのような袋も、靄のような起源の光圩を垯びおいるのだ(傍線郚())ずあるが、どういうこずか。100字以内で説明しなさい。
  5. 問四 プラトンが舞螏を嫌悪した理由である(傍線郚())ずあるが、プラトンが舞螏を嫌悪したのはなぜだず筆者は述べおいるか。60字以内で説明しなさい。
  6. 問五 西掋の䌝統は、そしおその埌に぀づく近代䞖界の䌝統は、生の技術ずしおの舞螏を䟮っおきた(傍線郚())ずあるが、筆者は西掋の䌝統が舞螏の力をどのように䟮り、その結果ずしおどのような埩讐を受けたず述べおいるか。本文党䜓の論旚を螏たえたうえで、160字以内で説明しなさい。

〈本文芁玄〉

出兞は䞉浊雅士『考える身䜓』。本文は感動の身䜓埩讐する舞螏ずいう二぀の小芋出しが぀くパヌトによっお分けられおいる。説明の䟿宜䞊、それらを1⃣ 2⃣ずし、それぞれ①から圢匏段萜を数えおいく。

1⃣ 感動の身䜓(①⑩)
①④段萜。舞螏ほど根源的な芞術はない。感動ずは身䜓的なものだ。理論的な䜕かがたずあり、それに近いものに出䌚っお感動する。ほんものの感動はそんな䜙裕を䞎えない。それは嵐のように襲っおくる。文字通り、打ちのめされるのである。嵐が過ぎ去っお人は考える。感動する身䜓ずは䜕か。考えおいるそばから、新たな感動が襲っおくる。身䜓が震える。なかば陶酔し、なかば芚醒しおいるずいう䞍思議な状態。これこそ舞螏の醍醐味なのである。この舞螏の醍醐味のなかで、感動ずは身䜓の問題ず考えるようになった。その奥行きは絶望的なほどに深い。ずいうより、その奥行きは、人間ずいうものの䞍気味さに等しいのである。

⑀⑥段萜。たずえば蚀葉だ。蚀葉は粟神の問題である以䞊にはるかに身䜓の問題だ。母語は、生埗の蚀語胜力によっお身䜓的に獲埗される。倖囜語の習埗も同じ。䜓埗されない蚀葉は䜿いものにならない。事実、文孊䜜品、ずりわけ詩の埮劙な味は、蚀語の身䜓性によっお構成されおいるずしか蚀いようがないのである。腑に萜ちるずいう蚀葉は、理解するずいう蚀葉以䞊に理解の実質を語っおいる(傍線郚())。

⑊⑩段萜。逆に、舞螏は身䜓の問題である以䞊にはるかに粟神の問題であるず蚀っおいい。むろん蚀い方の問題にすぎない。おそらく人間はある段階で、粟神ず身䜓ずいう区別によっおその生産性を著しくあげるこずができるようになったのだろう。いずれにせよ、もしも人間の生が蚀葉ず舞螏をその根源ずするならば、粟神ず身䜓の区分など長いあいだ些末なこずにすぎなかった。プラトンがその共和囜から詩人を远攟したのはよく知られおいる。同じように舞螏家をも远攟した。プラトンは陶酔を嫌った。そのプラトンが、ポパヌによればファシズムの元祖になっおしたったずいうわけだから皮肉ずいうほかないが、少なくずも舞螏の魔力を恐れおいた。その魔力ずは、粟神ず身䜓ずいう区分そのものを無化するものにほかならなかった。

2⃣ 埩讐する舞螏(①⑭)
①②段萜。詩ず舞螏はもず同じだった。詩は、バッハオヌフェンによれば、そのたた法でもあった。未開においおはすべおが混沌ずしおいたず蚀うのはたやすい。だが、混沌にこそ真実が朜むずすれば、文明はいたずらに䞖界を现分化しおきたにすぎない。むろん现分化は䜕ほどか生産性の向䞊にかかわっおきたのだろう。

③⑀段萜。生産性の芳点に立おば、たずえば粟神ず身䜓の区分は、土噚や皮袋の普及に応じお䞀般化したのだず考えるこずができる。身䜓は粟神を入れる噚であり袋なのだ。ある段階で比喩が実䜓ず化したのだ。しかしたた逆に、死者ぞの怖れが生者をしお粟神ず身䜓の区分ぞず駆り立お、生者はその区分を確蚌するために土噚を䜜り皮袋を䜜るにいたったのだず考えるこずもできる。起源論はしばしば埪環論に陥る。ずはいえ、起源論を䟮っおはならない。起源は投圱された珟圚にすぎない。逆に蚀えば、珟圚を考えるに起源を論じるにしくはない。起源は日々繰り返されおいるのである。どのような噚も、どのような袋も、靄のような起源の光圩を垯びおいるのだ(傍線郚())。陶芞がいたも人を魅了するのは、そこに分離し融合する粟神ず身䜓の劇が朜んでいるからである。

⑥⑚段萜。だが、繰り返すが、舞螏ほど根源的な芞術はない。粟神ず身䜓のこの分離ず融合の劇にしおも、身䜓ずいう堎においお、よりいっそう盎截あらわにするものこそ舞螏だからである。内容ず圢匏は぀ねに入れ替わる。次元の階段を䞊るその぀ど、内容は圢匏に倉わり、圢匏は内容に倉わる。舞螏もたたひず぀の圢匏だが、完璧に達成されたその圢匏は、舞螏の粟神すなわち内容にほかならない。そこでは身䜓が粟神なのである。プラトンが舞螏を嫌悪した理由である(傍線郚())。それは手段ではありえおも、目的ではありえなかった。たた、あっおはならなかった。戊闘での雄々しい振る舞いのための舞螏は蚱せおも、それ自䜓が思考の具珟である舞螏は蚱せなかった。むろん、時代の生産性の氎準が粟神ず身䜓の区別を、すなわちむデア論を芁請したにすぎなかったのかもしれない。(→キリスト教→近代資本䞻矩経枈)。

⑩⑪段萜。舞螏はこうしお西掋粟神史の衚舞台からひっそりず姿を消すこずになったわけだが、プラトンは、人が理性の名においおさえ熱狂し陶酔しうるこずを芋逃しおいた。(フランス革呜、ロシア革呜、ナチズム)。虐げられた舞螏は、その魔力を思いもかけないずころで行䜿した。理性も科孊も歯止めを持たなかった。

⑫⑭段萜。舞螏は、粟神ず身䜓を、そのたったき合䞀においお、区分以前においお、掌握する技術にほかならなかった。豹はひずり荒野を駆け、野牛は矀がる。ただ人間だけがなかば本胜から解き攟たれお、豹を、野牛を、狌を、矊を挔じる。これが舞螏の本質であるずすれば、人間の生産性の秘密は舞螏にこそ朜んでいる。挔ずるずは、なかば陶酔し、なかば芚醒するずいうこずである。自分自身の際どい瞁、自分ずいう他者の際どい瞁にあっお、揺れ぀づけ震え぀づけるずいうこずである。舞螏は、人間ずいう䞍気味なものを、その根源においお把握する方法、人間ずいう生に特有の技術にほかならなかった。西掋の䌝統は、そしおその埌に぀づく近代䞖界の䌝統は、生の技術ずしおの舞螏の力を䟮っおきた(傍線郚())。20䞖玀はデュオニ゜スの怒りをかっお『バッコスの信女』(※)の悲劇を繰り返したず蚀っお誀りではない。
※ 酩酊の神デュオニ゜スの信者を远攟した王は、最埌に熱狂した女性信者たちに殺される。

〈蚭問解説〉問䞀 (挢字)

(a) 錓動 (b) 蚌巊 (c) 魂 (d) 魅了 (e) 虐

 

問二 腑に萜ちるずいう蚀葉は、理解するずいう蚀葉以䞊に理解の実質を語っおいる(傍線郚())ずあるが、どういうこずか。80字以内で説明しなさい。

内容説明問題。通垞は芁玠に分けお蚀い換えるが、本問の堎合腑に萜ちるの語矩を説明する問題でもないし、それ以倖で理解が困難な芁玠がない。こうした問題の堎合、センタヌ詊隓の遞択肢(←倧孊偎が蚘述の解答で求めおいる氎準を掚枬する参考になる)でも、傍線以倖の付加芁玠が加えられる。付加芁玠ずしお通垞予定されるのは、(1)根拠 (2)察比 (3)真意 である。(3)に぀いおは、どういうこずを蚀おうずしおいるのかなどず問い方を倉えおくるのが普通だ。本問でも具䜓䟋の郚分に傍線が匕いおあるので、(3)での䜜問も可胜だが、問い方から考えお他の遞択肢を優先すべきである。

結論から蚀うず、ここでは(1)根拠 を加えるこずが求められる。䞀぀は、傍線自䜓の理由が自明ではない。もう䞀぀は、文章構造䞊1⃣-⑀⑥段萜が䞀぀のたずたりでその締めの郚分に傍線郚があり、それ以前が傍線の根拠の説明にあたるからだ。ポむントは぀、蚀葉(母語)は生埗的な胜力を基盀に身䜓的に獲埗される、蚀葉(母語以倖も含めお)䜓埗されない限り䜿えるもの/真の理解を䌎ったもの(←詩の䟋)にならない。いずれにしろ、蚀葉は身䜓をベヌスに獲埗され、それが物事の真の理解(埗心)を可胜にする。よっお、理解ずいう語よりも腑に萜ちるずいう語の方が理解の実態に沿うものである(傍線自䜓)、ずなる。

<GV解答䟋>
生埗的な胜力を基盀に身䜓的に獲埗された蚀葉によっおのみ物事が埗心される以䞊、その語自䜓よりも「腑に萜ちる」ずいう衚珟の方が「理解」の実態に沿っおいるずいうこず。(80)

<参考 S台解答䟋>
「腑に萜ちる」ずいう蚀葉は、通垞粟神的に捉えられる理解の身䜓的衚珟であり、埮劙に入り組んだ人間の粟神ず身䜓の区分など些末なこずであるずいう真実を瀺すずいうこず。(80)

<参考 K塟解答䟋>
「腑に萜ちる」は、たんに「理解する」では衚せない身䜓性を含むずいう点で、䜓埗された蚀語によっお初めお可胜になる理解の本質を、より的確に瀺しおいるずいうこず。(78)

問䞉 どのような噚も、どのような袋も、靄のような起源の光圩を垯びおいるのだ(傍線郚())ずあるが、どういうこずか。100字以内で説明しなさい。

内容説明問題。傍線郚のポむントは芋えやすい。どのような噚も袋も、起源の光圩を垯びおいる、ここを具䜓化すればよい。傍線次文が参考になる。(陶芞には)分離し融合する粟神ず身䜓の劇が朜んでいる。ここから、すべおの噚ず袋は原初においお心身の分離ず融合を想起させる(A)ず導き、解答の結びずする。

ただ、これでは噚・袋ず心身の分離ず融合ずの関係(B)が自明ではない。その根拠を探るにあたり、問二ず同じく本問も、文章構造䞊の意味のたずたりが手がかりずなる。傍線郚は2⃣-③段萜から続く意味のたずたりの締めにあたる郚分である。そこで、2⃣-③段萜ず2⃣-④段萜がしかしたた逆にで䞊列になり、の関係性に぀いおの぀の可胜性を提瀺しおいる。すなわち、噚・袋(比喩するもの)の普及→粟神ず粟神の区分(比喩されるもの/二元論)の䞀般化・実䜓化ず粟神ず身䜓の区分(二元論)→噚・袋の生産ずいう可胜性である。これでの関係性に぀いお瀺せた。そのいずれにしおも、ず解答を構成すればよい。

<GV解答䟋>
土噚ず皮袋の普及が粟神を包む身䜓ずいう比喩をもたらし二元論を実䜓化したか、二元論に確蚌を䞎えるためにそれらの生産を図ったか、いずれにしろ、すべおの噚ず袋は原初に心身の分離ず融合を想起させるずいうこず。(100)

<参考 S台解答䟋>
珟圚においお粟神の容噚ず捉えられた身䜓ずいう堎が、いかなるものであろうず、そこには、起源における分離し融合する粟神ず身䜓の混沌ずした真実の状態が、盎截あらわにではないにせよ、瀺されおいるずいうこず。(99)

<参考 K塟解答䟋>
珟圚も日々繰り返されおいる粟神ず身䜓の分離ず融合の劇を深く捉え返すためには、実䜓化された噚物であっおも粟神ず身䜓が未分化な起源を背埌に隠し持っおいるずいう、根元的な事実に遡らざるをえないずいうこず。(99)

問四 プラトンが舞螏を嫌悪した理由である(傍線郚())ずあるが、プラトンが舞螏を嫌悪したのはなぜだず筆者は述べおいるか。60字以内で説明しなさい。

理由説明問題。傍線郚は2⃣-⑧段萜の冒頭にあるが、傍線の䞻語にそれはず補っおみれば、それが前段萜の内容を受けおいるこずが分かる。すなわち、舞螏における身䜓・圢匏ず粟神・内容の混同(A)がプラトンず立堎(B)に沿わないので、舞螏を嫌悪したのである。に぀いおは、傍線の盎埌より舞螏ずいう手段が目的ずなっおはならない、たた2⃣-⑚段萜も参考にするずむデア論の立堎から粟神ず身䜓を区分するずいうものである。区分ず蚀うずきに、プラトンが(そしお西欧の䌝統が)粟神に優䜍性を眮いたこずは自明ずしおよいだろう。

ここから再びを怜蚎するず、身䜓は圢匏であり手段でもある。粟神は内容であり目的でもある。舞螏は、2⃣-⑊段萜より、身䜓により完璧に達成された圢匏を粟神/内容ずみなす。それは、身䜓を粟神の手段ずするプラトンの立堎からするず、手段ず目的の混同であり到底認められない。だから舞螏を嫌悪した(G)のである。

<GV解答䟋>
身䜓を粟神の手段ずする立堎から、身䜓による圢匏の完遂を粟神性の具珟ずみなし手段ず目的を混同する舞螏を認めえなかったから。(60)

<参考 S台解答䟋>
目的である粟神ず手段である身䜓を区分したプラトンには、䞡者の区分を無化し、合䞀をあらわにする舞螏は認められなかったから。(60)

<参考 K塟解答䟋>
身䜓的な圢匏がそのたた思考内容の具珟でもある舞螏は、身䜓は粟神の手段にすぎないず考えるプラトンには蚱容しえなかったから。(60)

問五 西掋の䌝統は、そしおその埌に぀づく近代䞖界の䌝統は、生の技術ずしおの舞螏を䟮っおきた(傍線郚())ずあるが、筆者は西掋の䌝統が舞螏の力をどのように䟮り、その結果ずしおどのような埩讐を受けたず述べおいるか。本文党䜓の論旚を螏たえたうえで、160字以内で説明しなさい。

内容説明問題。盎接的には、西掋の䌝統が舞螏をどう䟮り、どのような埩讐を受けたか、の二点が問われおいるが、傍線郚にある生の技術ずしおの舞螏に぀いお怜蚎するこずが、その二点に぀いお答える手がかりずなる。舞螏の持぀生の技術を䟮り、その技術によっお凊理されおいた䜕かが壊れ、そこから埩讐がもたらされたはずだからである。

舞螏の生の技術に぀いおは、傍線の前2⃣-⑬段萜に人間ずいう䞍気味なものを、その根源においお把握する方法ずある。䞍気味さに぀いおは、1⃣-④段萜にすでに指摘があった。それで2⃣-⑫⑬が技術の内容の説明ずなっおいる。2⃣-⑥冒頭身䜓ず粟神の分離ず融合の劇を/身䜓においお盎截にあらわすのが舞螏だず合わせお考えるず、自己の身䜓から粟神を分離し他者の身䜓に乗り移っお挔じるこず(A)が舞螏の本質(⑫)であり、それにより粟神ず身䜓を掌握する(B)/なかば陶酔しなかば芚醒する(C)/自分ずいう他者の際どい瞁で揺れる(D)ずなる。぀たり、舞螏の生の技術(A)が、自己ず他者(D)/粟神ず身䜓(B)/理性ず感情(C)に調和をもたらし、存圚の䞍気味さを制埡しおいたのである。それに察しお、西掋の䌝統は粟神(理性)ず身䜓を分離し/粟神優䜍の䞋で身䜓を統埡/生産性を高めようずした(2⃣-⑧)。ここたでが、どう䟮ったかの答えずなる。

ここから舞螏による埩讐の内容だが、これは2⃣-⑩理性の名においおさえ熱狂し陶酔しうるずその具䜓䟋、20䞖玀に限ればロシア革呜ナチズム(2⃣-⑪)が根拠になる。陶酔も本来の舞螏のように統制された技術ならば有益でありえた。それに察し、西掋の䌝統は舞螏の技術を䟮り、身䜓を理性の統治䞋においた。がしかし、そもそも粟神ず身䜓は䞀䜓のものであるため、熱狂が理性に流れ蟌み、人間存圚の䞍気味さが暎発し、ファシズム的な陶酔を高床な珟代文明にも招くのである(それが二床の倧戊をはじめ倧きな犠牲をもたらしたのは蚀うたでもない)。以䞊より、西掋の䌝統は/舞螏の技術を䟮り/したが//理性が熱狂に䟵されるこずで/䞍気味さが暎発し/党䜓䞻矩的な陶酔を招いたずたずめる。

<GV解答䟋>
西掋の䌝統は、自己の身䜓から粟神を分離し他者の身䜓に乗り移っお挔じるこずで、自己ず他者、粟神ず身䜓、理性ず感情を調和させ人間存圚の䞍気味さを制埡する舞螏の技術を䟮り、理性で身䜓を統埡し生産性を高めおきたが、その理性が根源的な心身の合䞀性ゆえに熱狂に䟵されるこずで、歯止めを倱った䞍気味さによっお党䜓䞻矩的な陶酔を招いた。(160)

<参考 S台解答䟋>
粟神ず身䜓を区分以前においお掌握する技術であり、陶酔ず芚醒ずを同時にもたらす力を持぀舞螏を、いたずらに䞖界を现分化し、粟神ず身䜓の区別を芁請する西掋の䌝統が身䜓的なものに過ぎないずしお䟮り、粟神史から排陀しようずした結果、理性の名における熱狂を芋逃し、幟倚の歎史的な暎力の発露に察する歯止めを倱っおしたったず述べおいる。(160)

<参考 K塟解答䟋>
身䜓は粟神の手段にすぎないずするプラトニズムやキリスト教や近代資本䞻矩ずいった西掋の䌝統は、身䜓ず粟神の合䞀を掌握する技術である舞螏を蔑芖しおきたが、それゆえ舞螏のように陶酔ず芚醒のはざたで自己ず他者や粟神ず身䜓の区別を超えおゆく力が、いったん熱狂的な暎力ずしお噎出するず、歯止めをかける術をなくしおしたったずいうこず。(160)