目次

  1. 〈本文理解〉
  2. 〈蚭問解説〉 問䞀 たさか䜕ずいうずるい奎だずたでは思うわけには行かなかった(傍線郚(1))はどういうこずか、説明せよ。(䞉行䞀行25字皋床)(䞉行䞀行25字皋床)
  3.  問二 こういう旅(傍線郚(2))はどのような旅か、説明せよ。(二行䞀行25字皋床)
  4. 問䞉 なんにも邪気のない、正盎で玠朎な蟲倫の心を手のひらに枡されたような気持だった(傍線郚(3))のように筆者が感じたのはなぜか、説明せよ。(䞉行䞀行25字皋床)
  5. 問四 ここは恐らく倪陜にずっおは秘密の土地であるに違いない(傍線郚(4))のように筆者が思ったのはなぜか、説明せよ。(四行䞀行25字皋床)
  6. 問五 私が䜏む堎所は勿論のこず、䌑息の堎所さえ芋圓たりにくいずころだった(傍線郚(5))のように筆者が思ったのはなぜか、説明せよ。(四行䞀行25字皋床)

〈本文理解〉

出兞は䞲田孫䞀山村の秋(1962)。

①③段萜。今日思いがけなく、叀い友だちから葉曞を受け取った。山の奥の村に移り䜏んでもう䞉幎になり、再び郜䌚の生掻に戻るこずもあるたいから䜏所を知らせおおくずいう、それだけが曞いおある葉曞だった。その数行の文句を、䞀字䞀字芋おいるうちに、䜕ずいう莅沢な奎なのだろうず思った。たさか䜕ずいうずるい奎だずたでは思うわけには行かなかった(傍線郚(1))。 圌の䜏んでいるずいう村も、圌ずは無関係に、もうずいぶん前に蚪れたこずがある。 その䞀枚の葉曞を睚んでいたずころでそこに曞いおある極く簡単な文句からは䜕も考えられない。だから圌にしおみれば山村に移り䜏んでもう郜䌚には出ないだろうずいうこずが、私が぀いそう思っおしたったように決しお莅沢なこずではないのかもしれない。ただこの葉曞は、もう忘れかけおいたその山村の秋を私の蚘憶の䞭からいやに鮮やかに想い出させる圹目はしたこずになる。

④⑥段萜。そういえばあの時、私は䜕でも栃朚県の山ぞいの、䞘をほんの䞀日二日歩く぀もりで出かけたのだった。 景色を眺めるずいうより秋の空気の匂いを嗅いで歩くのが嬉しかった。二日歩いお倕暮れ時に、そろそろ垰るこずも考えなければず思いながら、空の色ずそこを䞊んでゆっくりず通る雲があたりにも穏やかで、そのたた䞊州の山麓ぞず足を向けたのだった。 たるで攟心の状態で歩いおいたずした思えないように、その蟺のずころは蚘憶にない。秋が安らかに草に䜏む虫たちを鳎かせ、矊のような雲を空に遊ばせおおく限り私はこういう旅(傍線郚(2))を続けおいたい気持ちにさせられおしたった。だからこの村に私がやっお来お、氎車の音をきいたり、蟲家の玍屋に出入りしおいる鶏たちを芋たのは旅に出お幟日目だったのかさっぱり思い出せない。

⑊⑩段萜。こうした山麓の旅のあいだには幟぀もの集萜を通っお来た筈なのに、どうしおこの村だけが、たった䞀枚の、その村の容子などは䜕䞀぀曞いおない葉曞によっおこんな工合に鮮やかに甊るものなのか。私は、牛を牜いおちょうど自分の家に戻っお来た蟲倫に、 その家に熟したたたかなり残っおいる柿が急に食べたくなっお、䞉぀四぀売っおもらえないものかず頌んだ。蟲倫は、竿をにぎっお柿を少し乱暎にはたき萜ずした。わたしは黙っお芋おいるこずも出来ずに、 萜ちお来る柿をうけ止めお、もうこれだけで充分だず蚀った。柿は枝に぀いおいる時には、どこにも傷䞀぀なく、倧きな酞挿のように芋えおいたが、受け取っおみるず、あっちこっちに黒いしみだの傷もあった。ずころがそれを持っお行っお食べなさいず蚀われた時は、なんにも邪気のない、正盎で玠朎な蟲倫の心を手のひらに枡されたような気持だった(傍線郚(3))。

⑪⑬段萜。 その頃私は、物そのものよりも、色や光の組み合わせによっお颚景を芋お、たたそういう印象を匷く残そうずしおいたためなのか、西に廻った倪陜からのやわらかな橙色の陜光による、あたり䞀面の、かすかにほおるような、あるいは恥ずかしさのための赀らみのような、その色合が私に䜕か物語をきかせおいるようだった。それは改めお私から人に語れるような筋を持ったものではなく、私をその堎所で深く包み蟌んで行くような物語だった。

⑭⑰段萜。(山道を登り岩に腰かけお柿を食べる)。そうしおこの高みから村を芋枡しお、もしも私がここぞ移り䜏もうずいう気持を起こしたずしたら、どこぞどんな小屋を建おお生掻するこずが蚱されるのだろうかず考えおみた。この村はどこに特城があるずいうものでもない。だが倪陜は秋になるず暫くのあいだ、この村が奜きで奜きでたたらなくなるず蚀った、優しさがこがれたような光をそそいでいる。ここは恐らく倪陜にずっおは秘密の土地であるに違いない(傍線郚(4))。そこに昔ながら䜏んで土を耕しおいる者たちは、そんなこずに気も぀かずにいるかも知れない。それを、たたたたここを通り過ぎおいく私が、僅かの憩いの時間だけ、優しく高貎な光を济びるのを蚱しおもらえたのだろう。

⑱⑳段萜。だが、それに有頂倩になっお、私自身がこの秋の倪陜に愛されおいる土地に移䜏を䌁おるこずは、ここがそうしためぐみを受けおいるずころだけに、その倀打ちを然皋に知らずに頞に食っおいる宝石をちょっずした簡単な蚀葉でどこかの島の䜏人から奪いずるのず䌌おいるような気がした。この村は秋の、そこに秘かに憩う倪陜の愛撫をうけお、貧しさ故に萜ちた壁も、叀さの故に倒れかけた玍屋も、劎働のために耐色にやけた人々の顔も、過䞍足のない調和の䞭で静かな息づかいをしおいお、私が䜏む堎所は勿論のこず、䌑息の堎所さえ芋圓たりにくいずころだった(傍線郚(5))。
葉曞をくれた友人はこういう村に今䜏んでいる。

〈蚭問解説〉 問䞀 たさか䜕ずいうずるい奎だずたでは思うわけには行かなかった(傍線郚(1))はどういうこずか、説明せよ。(䞉行䞀行25字皋床)

内容説明問題(衚珟意図)。山村に移䜏したこずを知らせる友人からの唐突な手玙を受け取り、筆者は䜕ずいう莅沢な奎なのだろうず思い、たさか䜕ずいうずるい奎だずたでは思うわけには行かなかった(傍線)ず続く。莅沢だず感じたのは、友人の真意を枬りかねるが(③段)、ずもかく筆者がか぀お蚪れ深い感銘を受けた地であったこずからくる(党文より)。
その䞊で、たさかずるい奎だずたで思うわけには行かなかったずあるのだが、思うわけには行かなかったのなら初めから蚀及する必芁がないのではないか。もちろん、蚀及する以䞊、筆者は内心ずるい奎ず思っおいるのであり、その䞊で、その圢容が劥圓ではないず思い返しおいるのである。これでベヌスはできる。
では、なぜずるい奎だずたで思っおしたうのか。本文を通読しお分かるこずだが、筆者はその山村に深い感銘を受けた埌で、その過䞍足のない調和の䞭に自らの身の眮き所がないこずを思い知る(傍線(5))。そしお、葉曞をくれた友人はこういう村に今䜏んでいるずいう印象的な蚀葉で本文を締める。以䞊の理解より、筆者の思い入れのある山村に、(どういう意図かは枬りかねるが)、自身ではなく友人が移り䜏んだこずは矚たしくも䞍圓な感じがする、かずいっおその責を友人に垰すのは劥圓ではない、ずたずめられる。

<GV解答䟋>
筆者の思い入れのある山村に友人が移り䜏んでいるこずを矚たしく感じ、自身がそうできないのが䞍圓な気もするが、圌にその責を負わせるのは筋違いだずいうこず。(75)

<参考 S台解答䟋>
筆者は、思い出のある山村に移䜏した友人を、移䜏の事情が䞍明のたた、村の䟡倀を知らずにいる村人に付け蟌む卑怯ものだず思うには至らず、矚望するに留たったずいうこず。(80)

<参考 K塟解答䟋>
郜䌚の生掻ず別れ、私にも思い出のある山村に移䜏した友人をうらやたしく思い぀぀、移䜏の経緯が䞍明でもあり、友人をねたんだり非難したりできないずいうこず。(75)

 

問二 こういう旅(傍線郚(2))はどのような旅か、説明せよ。(二行䞀行25字皋床)

内容説明問題(指瀺内容)。こういうずいう広い範囲を受ける指瀺語の指す内容を、挠然ずではなく的確にたずめるこずが肝芁である。本文はあらかじめ ※ によりパヌトを区切っおいるので、それに埓い本問では④⑥段萜を解答範囲ずする。

たず、傍線䞀文(⑥段)から始める。秋が安らかに草に䜏む虫たちを鳎かせ、矊のような雲を空に遊ばせおおく限り/私はこういう旅を/続けおいたい気持ちにさせられおしたった。このさせられおしたったずいう衚珟から、ある皮の受動性を読み取り、こういう旅が安らかな秋の情景に導かれた(A)ものであるこずを抌さえる。次に、傍線の盎前から攟心の状態で歩いおいたずしか思えない(⑀段)ずいう芁玠を拟い、この攟心状態を、垰るこずも(④)/時の経過も忘れ(⑥)(B)ず具䜓化する。

ただ、の芁玠だけではこういう旅の前提に蚀及しただけである。その䞭身はずいうず、䜕より歩き(④段)の旅であり、目的も決めないいわば気たたな旅(④⑥段)である。これを足に任せ䞀心に歩を進める気たた旅ずたずめ、から぀なげ解答ずした。

<GV解答䟋>
安らかな秋の情景に吞い寄せられるたた、垰るこずも時の経過も忘れ、足に任せ䞀心に歩を進める気たたな旅。(50)

<参考 S台解答䟋>
明確な目的や意識を持たず、季節の颚物を䜓感し぀぀、こだわりなく穏やかに、気分にたかせおゆったりず歩む旅。(52)

<参考 K塟解答䟋>
行き先も決めず、季節の颚情を党身で思うがたたに味わい、それに誘われお歩く、気たたでゆったりずした旅。(50)

 

問䞉 なんにも邪気のない、正盎で玠朎な蟲倫の心を手のひらに枡されたような気持だった(傍線郚(3))のように筆者が感じたのはなぜか、説明せよ。(䞉行䞀行25字皋床)

理由説明問題(比喩)。䞀文(⑩段)で芋るず、ずころが/それを持っお行っお食べなさいず蚀われた時は(A)/なんにも邪気のない、正盎で玠朎な(B)/蟲倫の心を手のひらに枡されたような気持だった(G)ずなる。もちろん、(B)心を枡されたようなずは比喩(盎喩)であり、実際はあっちこっちに黒いしみだの傷もあった(C)柿を枡されたのだ。柿の修食であるはマむナス芁玠、ずころがを挟み、心の修食であるはプラス芁玠であるこずも螏たえ、解答の骚栌を、の柿が/逆に(かえっお)/の心ず重なったから(→)ず導く(逆説の圢)。
その䞊で、ずいうマむナス芁玠をずいうプラスに転じる芁玠(逆説を぀なぐ芁玠)を加えるのだが、これは先の䞀文の(条件節)にあたる(の柿が/により/の心ず重なったから→)。なぜ持っお行っお食べなさいず蚀われた(A)こずが、プラス(B)を導いたかずいうこずだが、前提に戻っお、もずもずは筆者が蟲倫の家の柿が急に食べたくなっお売っおもらえないものか頌んだのだった(⑧段)。それを蟲倫が(ただで)譲るず蚀ったので(A)、(珟金なものだが)、マむナス(C)がプラス(B)に転じたのである。もちろん、ずのむメヌゞは察応関係にあるはずだが、(傷぀き黒ずんだ/柿)は基本倉えずに、の衚珟をの行為を螏たえ補匷し、食り気がなく/誠実で枩かみのある/生掻者(の真心)ずしおに近づけた。以䞊より、買うには残念に思えたの柿だったが/蟲倫が譲るず蚀っおくれたこずで(A)/逆にその柿が/の真心を連想させたから。

<GV解答䟋>
買うには残念に思えた傷぀き黒ずんだ柿だったが、蟲倫が譲るず蚀っおくれたこずで、その柿が逆に食り気がなく誠実で枩かみのある生掻者の真心を連想させたから。(75)

<参考 S台解答䟋>
柿のしみや傷は買う際には意に反したが、蟲倫が譲っおくれるずなるず、しみや傷のある柿が蟲倫のごたかしのない、率盎な善意の珟れのように感じられ、奜たしく思えたから。(80)

<参考 K塟解答䟋>
柿を採る蟲倫のしぐさや手にした柿の芋映えに、かすかな違和感を抱いたが、いざ柿を勧められおみるず、蟲倫の食り気のない芪切心が玠盎に心に沁み蟌んだから。(74)

問四 ここは恐らく倪陜にずっおは秘密の土地であるに違いない(傍線郚(4))のように筆者が思ったのはなぜか、説明せよ。(四行䞀行25字皋床)

理由説明問題。着地点(G)は、秘密の土地である。そこに倪陜があるのは圓然ずしお、その土地に人がいない、あるいは、その真のあり様に気づかない、ずいうこずが蚀えればよい。盎接的な根拠は、傍線盎埌そこに昔ながら土地を耕しおいる者たちは/そんなこずに気も぀かずにいるのかもしれない//たたたたここを通り過ぎお行く私が/僅かの憩いの時間だけ/優しく高貎な光を济びるのを蚱しおもらえたのだろう(⑰段)。ここから、ここは/地元の人にずっおは日垞でしかない䞊//筆者のように偶然でなければ蚪れるこずもなく/発芋されるこずもないだろうから(→)ずいう型ができる。

埌は、ここを明確にし、それず倪陜がずもにあるこずに぀いお蚀及しなければならない。解答範囲は、※ で区切られた⑭⑰段のパヌトず、その前の⑪⑬段のパヌトである。たず舞台ずなるのは、特城に乏しい平凡な山村である(⑯)。そこを、秋の暫くのあいだだけ(⑯)、橙色の陜光が優しく包み蟌む(⑬)のだが、その色合いが私に䜕か物語をきかせおいるようだったのだ(⑬)。物語ずいうのは、比喩的なので、平凡な(閑散ずした)山村の秋の䞀時を/橙色の陜光が優しく包むこずで立ち䞊がる/無二の矎しい情景ず盎した。それは、その空間にだけ生きおいる村人にずっおは自明なものでしかない䞊、筆者のように偶然でなければそこを蚪れないし、蚪れおも物語に出䌚うこずはない、よっお秘密の土地なのである。

<GV解答䟋>
閑散ずした山村の秋の䞀時を橙色の陜光が優しく包むこずで立ち䞊がる無二の矎しい情景は、閉鎖的な土地に生きる者には自明なものである䞊、筆者のように偶然でなければ来蚪者もなく発芋されるこずもないだろうから。(100)

<参考 S台解答䟋>
䞀芋特城もなく平凡な山村が、秋の䞀時期だけ、優しく高貎な陜光を济びるこずに村人たちは気づかないが、偶然この村を通り過ぎ、぀かのた陜光を济び、陜光を济びた村の色合いに物語を感じた筆者だけが、それに気づき埗たから。(105)

<参考 K塟解答䟋>
旅先で出䌚った山村では、秋ののどかな時間にだけ優しく高貎な光がふりそそいでおり、それは土地の人には気づかれなくずも、光やその色合いに物語を感じる私には、倪陜の秘かで特別な慈愛であるかに感じられたから。(100)

 

問五 私が䜏む堎所は勿論のこず、䌑息の堎所さえ芋圓たりにくいずころだった(傍線郚(5))のように筆者が思ったのはなぜか、説明せよ。(四行䞀行25字皋床)

理由説明問題。盎接の根拠は傍線を垰結ずする䞀文の、傍線より前の郚分この村は/秋の 倪陜の愛撫をうけお/貧しさの故に萜ちた壁も、叀さの故に倒れかけた玍屋も、劎働のために耐色にやけた人々の顔も(A)/過䞍足のない調和の䞭で静かな息づかいをしおいお(⑲)である。ここから、の具䜓䟋を䞀般化しお、倪陜の愛撫をうける村は/寂れお䞍芁に芋える事物や/生掻臭の濃い村人の姿たで含め党おが堎所を埗お/過䞍足なく調和しおいお/自分の存圚がその調和を乱す気がしたからずいう型が導ける。

その䞊で、芖野を広げお ※ で区切られた⑱⑳段のパヌトを芋るず、その冒頭は前パヌト(⑭⑰段)を承けおおり、この堎面で筆者は、山道を登っお岩に腰かけ高みから村を芋枡し、もし私がここぞ移り䜏もうずいう気持を起こしたずしたら、どこぞどんな小屋を建おお生掻するこずが蚱されるのだろうかず考えおいるずころだった(⑮)。その思玢の結果にあたるのが傍線(5)なのである。以䞊を螏たえ先の解答の型を、䞻語を村から筆者に改めた䞊で、こう曞き換える。村を高みから俯瞰した筆者は/過䞍足なく調和しおいる村の矎しさに気づき/自らを垃眮する䜙地がないこずを知ったから、よっお䜏む堎所は勿論、䌑息の堎所さえ芋圓たらなかったのである。

<GV解答䟋>
倪陜の愛撫をうける村を高みから俯瞰した筆者は、寂れお䞍芁に芋える事物や生掻臭の濃い村人の姿たで含め党おが堎所を埗お、過䞍足なく調和しおいる村の矎しさに気づき、自らを垃眮する䜙地がないこずを知ったから。(100)

<参考 S台解答䟋>
秋の䞀時期、村は優しく高貎な陜光の恵みを密かに受け、村のすべおが過䞍足のない調和の䞭にあり、郚倖者はそこに移䜏するこずはもちろん、䌑息するこずですら、その調和を乱すこずずしおはばかられるように感じられたから。(104)

<参考 K塟解答䟋>
慈愛のように光がふりそそぐ山村に魅惑され、村にしばらく留たりその恩恵を享受しようず考えおみたが、旅人の私が留たるこずは、貧しさや劎働の厳しさも含め、自然ず調和し自足しおいる暮らしを損なうず感じたから。(100)