第1問(倫理分野、ベンサム、ロールズ、標準)
H29に実施された試行テストを題材に、共通テストの特徴とその狙いを解説しています。
第1問と第2問が倫理分野、第3問が経済分野、第4問と第5問が政治分野。結論から言うと、従来のセンター試験と違って、「現代社会」は省エネ勉強のサービス科目ではなくなった。倫理分野の広い知識も必要となり、文意を正しく読み取り適切に素早く処理する情報処理能力(リテラシー)が求められる。
二つの資料【考え方A】【考え方B】が示してある。【A】が問1
【B】は「正義とは何か/自分がどのような境遇になるか分からず
問3は【A】(=ベンサム)と【B】(=ロールズ)が、それぞれ
【B】の方が難しい印象だが、意外と【A】の方が低正解率(35
問4は問題の条件に合う選択肢を選ぶ問題。「X(前提)である。
第2問(倫理分野、青年期、日本文化、世界の宗教、易)
テーマaに沿って問が設けられるが、a自体はどうでもよい。問1
問2は防衛規制(フロイト)のうち、「合理化」、「反動形成」、
問3は日本思想のキーワードである、「真心」、「アニミズム」、
問4はボッカチオ『デカメロン』の中でユダヤ教、キリスト教、イ
第3問(経済分野、市場経済、外国為替など、難)
問1はA・Bの会話文を読み、需要と供給の関係について[X]に
問2はエンゲル係数(消費支出に占める食料費の割合)の推移につ
つぎに[Y]。その前でここ数年、エンゲル係数が増加し始めたこ
そこで[Z]だが、エンゲル係数が上昇しているということは生活
しかし、エンゲル係数を取り上げたのは面白い。日本が裕福になる
問3は金融市場におけるDS曲線についての問題。横軸は資金量で
問4は外国為替について述べたA・Bの会話文を読み、[X][Y
問5は地球温暖化の防止について述べたA・Bの会話文を読み、[
第4問(政治分野、選挙、政治思想、冷戦など、標準)
問1は衆議院選挙と参議院選挙の投票方法について正しいものをす
問2は政治思想家とその主著、説明として不適当なものを選ぶ。基
問3は第二次世界大戦後の国際政治の主な出来事を適切な順に並び
問4は「民法の成年年齢引下げ」をテーマにした資料の読み取り問
その[X=3]との組み合わせで、選択肢で残る【4】【5】をみ
第5問(政治分野、三権分立と司法制度など、標準)
問1は基本的な正答選択。①は日本の違憲立法審査制は、憲法裁判
問2は法人に援用される人権の組み合わせとして適当なものを選ぶ
問3は国と地方の統治機構についての基本的な問い。正答選択。①
問4は最高裁判所が憲法違反と判断した例として適当でないものを
問5は「裁判官のみが判断をする制度」「裁判員制度」のどちらが