共通テストの特徴

今年から始まった共通テストの地理は、やや長い問題文となり、また複数の資料を考察する問題が増えたため、問題の意図を理解するに時間を費やします。また、共通試験の地理は、知識だけで解ける問題が少なくなり、地理に関わる諸事象の仕組みや過程を考えながら多面的・多角的に考察する問題が多く出題されました。例をあげると仮想大陸の気候や仮想地域の工業立地の問題です。このような問題は、現実にない地域を予測しないといけないため、気候や工業立地の仕組みを理解しないと解けません。

 

全体的に問われた知識は標準的であったが限られた時間内で問題の情報を処理する力が試される試験です。

今後の学習はどうしたら良いの?

1、 理解して覚えよう! 系統地理で基礎から仕組みや理屈を理解しよう。

「なぜ、ここはこのような気候になるか」「どんな理由でこの場所に工場が立つのか」を地理的な視点で理論的に学ぼう。基礎的な仕組みが理解できた後で、学校のテキストなどで地理用語の暗記をするこが大事です。

 

2、 地図帳で確認しよう。 地理の問題では、世界地図を使った問題が多く出題されます。

どこにどの国があるかはもちろんのこと、世界の山脈(新期造山帯、古期造山帯)や世界の気候などを系統地理で理解した仕組みを考えながら地図上でその場所を覚えよう。そうすることで地理的事象の仕組みや変化が地球全体で把握できるようになります。

 

地歴・英語担当 大城祥太

3、 資料読み取り問題を解く 共通試験では、図表、グラフ、地図を用いた読み取り問題が出ます。

資料を読みながら、問題の意図に気づく練習が必要です。また、単純に統計を順番よく覚えるのではなく、なぜ統計で上位に位置しているかを理解する必要があります。共通試験の問題でも統計の背景知識を問う内容が出ています。