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傾向と対策
単語や文法自体は基礎的なレベルでしたが、主語が書かれていないため主語を取るのが難しかったのではないか(特に文章Ⅱでは、誰の台詞か混乱した)と思います。 古文では主語が省略されることが多くあり、そのため、古文が苦手な方は大きく読み違えを起こすことがあります。 しかし、例えば助詞「て」では基本的に主語が変わらないことや、敬語(誰に敬意をはらっているのか、二重尊敬にも注目する)など基本的な知識が読解の手助けになります。 また、共通テストでは、リード文や二つの文章の対応している箇所から読み取る必要があります。 実際に問2では単語や文法の知識だけでなく、誰の、誰に対する思いなのかが聞かれており、ただ知識を覚えるだけでなく、その知識を使って主語目的語を補いつつ読むことが求められます。 二つの文章の相違点をおさえ、読み取る力がより求められています。
国語科担当 豊平真美
共通テスト2年目の古文は、2つのテクスト(古文分野)と現代文テクスト(問4の話し合いの様子)1つが出題されたことで読解に時間がかかり、大きな負担となったようです。 今回の共通テスト古文でも、単語・文法・古文常識の基本的な力はもちろん、それを踏まえて文脈での主語・目的語の補足、構造的な語意・文意の読み取りが必要となり、苦戦した受験生が多かったようです。 問4の生徒のやり取りの部分(=現代文)の読解についても構造的な読みが必要で、国語全体の読解力・情報整理の能力を養成して行く必要性を感じます。 受験生の皆さんには、単語や文法を一度さらって終わりではなく、 (1)単語や文法の仕組み・文脈の意味を理解し、本番直前までブラッシュアップをすること (2)(1)を踏まえた読み方・解き方の訓練(←GVの授業&演習&個別を利用して) をお願いします。
国語科担当 義村綾子