傾向と分析

 古文は「俊頼髄脳」と歌論書ですが、歌論というよりも説話のような、ストーリーのわかりやすい比較的読みやすい内容だったのではと思います。また、連歌についてや、歌に当意即妙(すぐに、与えられた題・置かれた状況を巧みに歌に読む)に応えるという作法を知っていたら、より読みやすかったかもしれません。問1は割と語彙を単体で直接聞いてくる問題でした。単語を1対1で覚えている場合は、よく見る(覚えている)選択肢を選んで間違えてしまったかもしれません。すぐに覚えているものを選ぶのではなく、文脈の中で、どういう表現になっているかを考える必要がありました。問2、問3に関しては、単純な傍線部問題や理由説明問題が無くなっており、広く見させる問題が多くなっているのが共通テストの特徴になります。そして特に共通テストとして注目すべきは問4でしょう。対話の流れを掴み、ヒントを押さえた上で、解くことが求められています。  これからは、単語を機械的に覚えるのではなく、語源やイメージを押さえて、置き換えに対応する力が求められます。そして、主語なども含めて文脈の中で読むということを意識しなければなりません。

2023年共通テスト/国語/第3問/解答解説
2023年共通テスト/国語/第3問/問題