2024 共通テスト国語 第1問(評論)

 

第一問【評論】は2004年センター試験と同じ渡辺裕の著作からの出題でした。
今回の問題では、【ここで重要なのは】や【それに対して】など、現代文を読み解く上でわかりやすい論理構成になっていたかと思います。
問題の形式としては、去年と同様、選択肢の解答要素が横に揃えて並べられており、一目見てどこが同じでどこが違うかがわかりやすく作られているため、選択肢の吟味がしやすい作りになっていました。

 

問6は本文を踏まえて、まとめノート作るという共通テスト特有の問題でしたが、文章を読む上で基本的なルール(論理構造)が問われていると感じました。
例えば、(1)では【何に対して別の見方ができるようになったのか?】を考えると、傍線部の直前に「小説を読んでから訪れてみると」と書いてあるので、町に対して別の見方をするようになったことがわかります。このように、内容というよりは、文章を読む上で基本的なルール(論理構造)が問われているように感じます。

 

共通テストになり、テスト形式は変わりますが、これまでと傾向が違うかというとそうではありません。限られた時間の中で、「何が問われているか」を正確におさえること、積極的に答えの根拠を探して、そこのポイントを見定めて早く解いていくことが求められています。そのため、過去のセンター試験の問題を解くことも基本を身につける上では有効であると考えます。

 

今後の学習について

GVでは基礎を固めるところから、その知識を活かして問題を解く上での目の付け所や、なぜそこに注目するのかまで丁寧に指導していきます。
 
国語担当 豊平真美