目次

  1. <本文理解>
  2. 〈蚭問解説〉問䞀 (挢字)
  3. 問二 人民(people)ずはいったい誰であるのか(傍線郚(1))の答えずしお適切なものを、(ア) リンカヌンの意図するものず、(ã‚€) 珟代の芖点で考えられるもの、それぞれ、本文䞭の蚀葉で瀺せ。
  4. 問䞉 民䞻的な政治瀟䌚にあっおは、それを構成する人間の胜力のあり方が、統治がうたくいくかどうかに盎接関係しおくる(傍線郚(2))ずいうのはなぜか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)
  5. 問四 傍線郚(3)に぀いお、今日の民䞻䞻矩瀟䌚はどのようなものになっおいるずいうのか、簡朔に説明せよ。(40字皋床)
  6. 問五 傍線郚(4)に぀いお、囜籍を有するかどうかで扱いがたるで違うずいうこずが、なぜ䞍条理であるずいえるのか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)
  7. 問六 集団的な自己決定(傍線郚(6))ずはどのような意味であるか、わかりやすく説明せよ。(40字皋床)
  8. 問䞃 傍線郚(7)に぀いお、民床の䜎い珟地䜏民の利益のために西欧の文明囜が替わっお慈悲に満ちた統治をする矩務がある、ずいったパタヌナリズムが、二○䞖玀には克服されるべき思想ずなったのはなぜだず考えられるか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)
  9. 問八 䞻䜓性の拡匵によっお民䞻䞻矩がその原理的問題を解決できるかどうかずいう問題に぀いお、近幎はどのように考えられおいるか、本文から読み取れる範囲で、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)

〈本文理解〉

出兞は森政皔『倉貌する民䞻䞻矩』。瀟䌚科孊系の題材は、囜公立倧孊ではそれほど比重は高くないが、䞀橋、神戞、阪垂倧の旧商倧や早皲田など私立倧孊の瀟䌚科孊系統の孊郚では頻出である。孊びの䞭で、囜民囜家やグロヌバリれヌション、民䞻䞻矩など今日的なテヌマに぀いおの理解を深めおおきたい。

①②段萜。人民の、人民による、人民のための政治は、埌䞖、民䞻䞻矩の理念を芁玄するフレヌズずしお䜿われおきた。このこずばは珟圚の民䞻䞻矩においおも有効な指針だずいうこずができるだろうか。問題は䜕より、民䞻䞻矩の指針ずされる人民(people)ずはいったい誰であるのか(傍線郚(1))、ずいうこずであろう。リンカヌンの政治的意図は䜕よりも、奎隷制の存廃をめぐっお亀裂が入りかけたアメリカ囜民の再統䞀にあったこずは明らかであり、ここでのピヌプルずはアメリカ囜民を指しおいるず考えお倧きく間違っおいるこずはないだろう。しかし、珟圚このこずばが生きおいるずしお、ピヌプルずは䜕かず問われるならば、特定の䞀囜民にこれを限定するのは、恣意的だずする印象を免れないだろう。

③④⑀段萜。ここにはシティズンシップをめぐる問題ずいわれるものが存圚しおいる。シティズンシップずは、しばしば垂民暩ず蚳されるが、暩利のみではなく、政治瀟䌚の構成員ずしおの矩務を含み、垂民である(政治瀟䌚の構成員である)ずはどういうこずなのかずいった政治的含意を持぀抂念である。思想史䞊の民䞻䞻矩は、特暩や身分制ず闘う思想であっお、誰もが排陀されるこずのない統治を芁求する立堎ずしお、䞀方で普遍性を芁求しおきた。しかし他方で、民䞻的な政治䜓制ほど、その構成員に䞀定の資質を芁求し、そうでない人々から区別されたメンバヌシップを必芁ずしおきた。人々が政治から基本的に排陀される王政などでは、普通の人々は臣民であっお、その資質がすぐれおいるかどうかは、統治者にずっおどうでもいいこずである。それに察しお、民䞻的な政治瀟䌚にあっおは、それを構成する人間の胜力のあり方が、統治がうたくいくかどうかに盎接関係しおくる(傍線郚(2))こずは容易に理解されよう。

⑥⑊段萜。(シティズンシップの芁請する埳に぀いお)。

⑧⑚段萜。もっずも歎史䞊、民䞻的な政治圢態ずいうのは䟋倖的なものである。民䞻政の歎史的圢態のいずれもが、自己ず倖郚ずを厳しく区別しおきた。近代の瀟䌚契玄説においおも、垂民になろうずする人々が自発的に囜家に参加するずいうロゞックをずる以䞊、参加しない倖郚はかならず想定されおおり、自発性ずメンバヌの制限ずは盞互に補い合う関係にあった。

⑩⑪段萜。今日では、このような民䞻䞻矩に参加したい人たち、あるいは参加する胜力のある人たちだけの民䞻䞻矩ではなくなっおいる(傍線郚(3))。民䞻䞻矩はたず倧枠ずしお囜家的な制床であり、奜むかどうかず関係なく、その䞭に䜏む人々が受け入れるものずなっおいる。それは、民䞻䞻矩が囜民囜家ずいう関係のなかに入り蟌んだずきに生じた。囜境で区切られた領域に䜏む䜏民は、䞀定の暩利や保護を埗るのず匕き換えに、矩務教育、囜語の䜿甚、玍皎、そしおずりわけ城兵によっお、垂民であるこずが矩務化された。

⑫段萜。それではすべおの人々がシティズンシップをもった垂民になったかずいうず、そうではない。二○䞖玀は人々の倧いなる移動によっお特城づけられる。その結果、倚くの人々が、囜民囜家の保護の倖に眮かれるずいう事態が生じるこずになった。そうした人々の苊難は、囜籍を有するかどうかで扱いがたるで違うずいうこずの䞍条理(傍線郚(4))、より䞀般的に民䞻䞻矩の内郚ず倖郚を区別するこずの問題性を明らかにしたのである。

⑬段萜。(䞍条理を避ける努力の䟋。倖囜人のシティズンシップを認める動き)。

⑭段萜。以䞊に述べきおたように、民䞻䞻矩にはその理念の普遍性に反しお、囜民囜家枠による排他性が䌎っおおり、その䞍条理が目立぀珟圚、民䞻䞻矩の䞻䜓の幅を拡匵するこずによる察凊が行われおいる。このこずの実践的な重芁性はもちろんであるが、ここではそれから少し離れお、こうした䞻䜓性の拡匵によっお民䞻䞻矩がその原理的問題を解決できるかどうか(傍線郚(5))ずいうこずに぀いお考えおみたい。

⑮⑯段萜。リンカヌンの蚀った人民による政治ず人民のための政治。そのどちらに重点が眮かれおきたかずいえば、人民によるのほうである。人民による政治は民䞻䞻矩でなければ実珟しないのに察しお、人民のための政治は、別に民䞻䞻矩でなくおも可胜だず考えられるからである。もちろん人民のための政治を行ったかどうかを刀定するのは人民の偎だ、ずいう議論がありうる。そうだずすれば、その刀定する䞻䜓ずいう点で、人民による芁玠が必芁ずされるこずになり、結局人民のための芁件は人民による芁件に吞収されるこずになる。

⑰⑱段萜。その結果、重芁なのは人民によるの䞻䜓性のほうであっお、民䞻䞻矩ずは端的にいえば集団的な自己決定(傍線郚(6))であるず考えられるようになった。これは二○䞖玀のもう䞀぀のトレンドであったナショナリズムず重なっお、民族自決の思想に結実した。ナショナリズム革呜によっお独立を達成した囜家のなかには、䞀党支配や蚀論の抑圧などその内容においお民䞻䞻矩ずかけ離れた䟋が少なくなかった。それでも民床の䜎い珟地䜏民の利益のために西欧の文明囜が替わっお慈悲に満ちた統治をする矩務があるずいったパタヌナリズムは、二○䞖玀には克服されるべき思想ずなった(傍線郚(7))。

⑲段萜。しかしその埌、二○䞖玀埌半になっお、このような集団的自己決定ぞの疑問が提起されるようになる。そのひず぀は集団的合意によっおも奪うこずのできない個人的暩利の立堎からの批刀であり、もうひず぀は民族の䞀䜓性のフィクションからこがれ萜ちるマむノリティによる自己䞻匵によるものである。

〈蚭問解説〉 問䞀 (挢字)

指針 免 課

問二 人民(people)ずはいったい誰であるのか(傍線郚(1))の答えずしお適切なものを、(ア) リンカヌンの意図するものず、(ã‚€) 珟代の芖点で考えられるもの、それぞれ、本文䞭の蚀葉で瀺せ。

<GV解答䟋>
(ア) アメリカ囜民 (ã‚€) 政治瀟䌚の構成員

問䞉 民䞻的な政治瀟䌚にあっおは、それを構成する人間の胜力のあり方が、統治がうたくいくかどうかに盎接関係しおくる(傍線郚(2))ずいうのはなぜか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)

理由説明問題。盎前の王政ず察比しお、民䞻政においお構成員の胜力が統治の成吊に関係する(G)理由を指摘する。圓然、前段④段萜、民䞻䞻矩の二重性/普遍性ず排他性(資質の芁求)を参照するわけだが、資質の芁求の郚分に぀いおは傍線郚に含たれる内容であり、その理由には圓たらないこずに泚意したい。そこで普遍性、぀たり民䞻䞻矩が特暩や身分制ず闘い/誰もが排陀されない統治を芁求する(A)が理由を構成するのだが、これだけではに着地しない。ここで王政ずの察比を利甚しお、王政においおは民衆は臣民、぀たり被治者であっお、よっお胜力は問われないのであった。それに察しお民䞻政では人民による統治を暙抜する、よっお胜力が問われるのである。これをず合わせお解答する。

<GV解答䟋>
民䞻的な政治瀟䌚においおは、特暩や身分制により排陀されるこずなく暩利ず矩務を有する構成員自身による統治が暙抜されるから。(60)

<参考 S台解答䟋>
民䞻的な政治瀟䌚では、党構成員が䞻䜓ずしおの暩利ず矩務を有し、特暩や身分制ず闘い、平等性や開攟性を芁求する点で統治に関わるから。(64)

<参考 K塟解答䟋>
政治参加から排陀される君䞻政䞋の臣民ず異なり、民䞻政では、統治に実質的に関わるべき構成員党員に、政治瀟䌚に貢献すべき垂民ずしおの矩務や資質が求められるから。(78)

問四 傍線郚(3)に぀いお、今日の民䞻䞻矩瀟䌚はどのようなものになっおいるずいうのか、簡朔に説明せよ。(40字皋床)

内容説明問題。傍線郚が今日の民䞻䞻矩ではだけの民䞻䞻矩ではなくなっおいるずいう吊定圢で閉じおいるので、それに続く肯定郚を探すず、民䞻䞻矩は 奜むかどうかず関係なく、その䞭に䜏む人々が受け入れるものずなっおいる(⑩)ずあるから、これが答えの栞。ずなっおいるずは倉化を衚すので、によっお/ずなったずいう圢で、倉化の原因を指摘したい。これは盎埌の囜民囜家ずいう関係の䞭に入り蟌んだ(ずきに生じた)(⑩)を䜿えばよい。その䞭に䜏む人々ずは、囜境で区切られた領域に䜏む䜏民(⑪)のこずだが、これは囜民(党お)ず蚀えば十分蚀い尜くしおいるだろう。

<GV解答䟋>
囜民囜家が成立したこずで、志向や胜力に関わらず囜民党おが受け入れる前提ずなった。(40)

<参考 S台解答䟋>
囜家的な制床ずしお、囜家の領域内に䜏む人々が、遞択の䜙地なく受け入れざるをえないもの。(43)

<参考 K塟解答䟋>
契玄により垂民が自発的に囜家に参䞎しおいた以前ず異なり、今日の民䞻䞻矩瀟䌚は、垂民が負うべき矩務を囜家の制床ずしお囜境内の䜏民に受け入れさせるものになっおいる。(80ww)

問五 傍線郚(4)に぀いお、囜籍を有するかどうかで扱いがたるで違うずいうこずが、なぜ䞍条理であるずいえるのか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)

理由説明問題。䞍条理ずは条理、筋道理屈に合わないこずである。囜民囜家の囜籍を有するかどうかで扱いがたるで違うあり方(A)が、どういった理屈に合わないのか。民䞻䞻矩の普遍性(④他)理念に合わないのである。埌はを䞀般的衚珟に盎し、それず察比する圢で普遍性理念(B)を具䜓化する。囜民であるこずを垂民暩の条件ずする囜民囜家の課す珟実↔党おの構成員を統治から排陀しない民䞻䞻矩の理念。

<GV解答䟋>
囜民であるこずを垂民暩の条件ずする囜民囜家の課す珟実は、党おの構成員を統治から排陀しない民䞻制の理念に著しく反するから。(60)

<参考 S台解答䟋>
囜籍による䞍平等は、囜民囜家による排他性の珟れであり、民䞻䞻矩が暙抜する統治の平等性や開攟性ずいう理念の普遍性に反するから。(62)

<参考 K塟解答䟋>
人々が囜境を越えお移動を䜙儀なくされる珟圚、囜民囜家の枠による䞍平等や排他性は、政治瀟䌚における構成員間の平等を謳う民䞻䞻矩の普遍的な理念に反するものであるから。(81)

問六 集団的な自己決定(傍線郚(6))ずはどのような意味であるか、わかりやすく説明せよ。(40字皋床)

内容説明問題。傍線郚自䜓の情報が少ないので、䞀文で考えるず、その結果、重芁なのは人民によるずいう䞻䜓性のほうであっお、民䞻䞻矩ずは端的にいえば、(傍線郚)であるず考えられるようになったずなる。その結果は前⑯段萜を承けるから、それを具䜓化し人民のため(→人民の犏利は䜕か)ずいう刀定も人民によるに吞収されるずなる。そこから぀なげお人民によるず察応する集団的な自己決定(A)であるが、これは二○䞖玀に民族自決(B)の思想に結実した(⑰)、ずある。ここで泚意したいのがずは、本文にも明蚘されおいる通り共にself-determinationず珟圚は英語衚蚘されるのだが、䞡抂念の成立には時差があり、同じではないずいうこずだ(の䞭には含たれる)。を参考にを考えるず、民族自決ずはもちろん自民族のこずは自民族で決めるずいうこずだが、ここには宗䞻囜の圱響を排陀しお自民族だけで決めるずいう含意がある。ならばも人民が自らのこずを排他的に決めるず説明できる。この民族自決/囜民囜家の排他性(⑭)こそが、民族自決/囜民囜家の限界にもなるのである(⑭⑲)。

<GV解答䟋>
自らの犏利は䜕かずいうこずの刀定も含めお民衆が自らのこずを排他的に決定するこず。(40)

<参考 S台解答䟋>
囜民囜家の領域内で、囜民党䜓が䞻䜓的に囜家の統治に関する合意を圢成するずいう意味。(41)

<参考 K塟解答䟋>
政治が人民のために行われたかどうかを刀定するような、民䞻䞻矩固有の、人民自らの意志に基づく䞻䜓的なあり方ずいう意味。(58)

問䞃 傍線郚(7)に぀いお、民床の䜎い珟地䜏民の利益のために西欧の文明囜が替わっお慈悲に満ちた統治をする矩務がある、ずいったパタヌナリズムが、二○䞖玀には克服されるべき思想ずなったのはなぜだず考えられるか、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)

理由説明問題。パタヌナリズム(A)が二○䞖玀がもたらしたもの(B)により吊定されたからである。ここを芋抜けば、埌はずを察比的に具䜓化するだけだ。は二○䞖玀を手がかりにすれば、前⑰段萜の民族自決がそれに圓たるのを芋抜くのは容易。に぀いおは西欧の文明囜が替わっお(珟地䜏民のために)慈悲に満ちた統治をする(⑱)を䞀般化すればよい。䞊䜍者が䞋䜍者の䟡倀を䞀方的に決める↔自民族の䟡倀は自民族で決める。

<GV解答䟋>
䞊䜍者が䞋䜍者の䟡倀を䞀方的に決定する考えは、二〇䞖玀に定着した自民族の䟡倀は自民族で決める民族自決の理念に反するから。(60)

<参考 S台解答䟋>
西欧の文明囜の介入は、囜家の構成員を䞻䜓ずしお統治の平等性を暙抜する民䞻䞻矩の理念に反しお、珟地䜏民の䞻䜓性を損なうから。(61)

<参考 K塟解答䟋>
囜民囜家の枠組のもずで西欧の文明囜が非西欧の囜々を啓蒙すべきだずする思想は、二○䞖玀埌半に普及した個人の暩利や、囜民囜家に回収されえないマむノリティによる自己の尊厳の䞻匵によっお、その正圓性に疑問を付されるようになった。(110ww)

問八 䞻䜓性の拡匵によっお民䞻䞻矩がその原理的問題を解決できるかどうかずいう問題に぀いお、近幎はどのように考えられおいるか、本文から読み取れる範囲で、わかりやすく説明せよ。(60字皋床)

内容説明問題。論理的な掚論によっお導くこずを芁求しおいる。たずは傍線郚の(民䞻䞻矩における)䞻䜓性の拡匵(A)ず(民䞻䞻矩の)原理的問題(B)を明確にする。は同⑭段冒頭にあるように普遍性ず排他性の矛盟である。それを、囜民の枠を倖囜人にも広げるこずで(②⑬)普遍性を貫培し、乗り越えようずする。これが傍線郚の内容であり、こうした詊みの劥圓性に぀いお、論理的に掚論するこずが問われおいる。

圓然、解答根拠は最終⑲段萜である。⑲段萜では、盎接的には二○䞖玀埌半に提起されるようになった集団的自己決定ぞの疑問が二぀指摘されるが、これは囜民囜家の枠組での民䞻䞻矩の詊みにも圓おはたるはずだ。そこで二぀の疑問ずは、集団的合意によっおも奪うこずのできない個人的暩利の立堎からの批刀ず民族の䞀䜓性のフィクションからこがれ萜ちるマむノリティの自己䞻匵である。この二぀はずもに、集団の同質性圧力に察する/集団内郚の異質性(倚様性)の䞻匵ず捉えられる。もちろん、囜民囜家も囜民ずしおのメンバヌシップ、぀たり同質性を前提ずする。ならば、囜民囜家の枠組を広げたずしお、同質性から倖れるものに察する排他性が残るはずで、矛盟は解決されない、ず結論できる。

<GV解答䟋>
囜民の枠を広げるこずで民䞻䞻矩の普遍性を貫培しようずする詊みは、その構成員の同質性を前提ずしおいる点で限界を孕んでいる。(60)

<参考 S台解答䟋>
個人的暩利が䟵害され、民族の䞀䜓性からマむノリティが排陀される点で、民䞻䞻矩を集団的自己決定ずする立堎での問題解決は難しい。(62)

<参考 K塟解答䟋>
人々の移動が盛んな珟状を螏たえ、平等や寛容ずいう普遍的理念を掲げながら、囜家や民族の枠組による排他性を発揮しもする民䞻䞻矩の基本的矛盟を、倖囜人や少数掟の垂民暩を段階的に認め瀟䌚の倚様性を確保するこずによっお、克服しようずしおいる。(116ww)