目次

  1. 〈本文理解〉
  2. 問䞀(挢字の曞き取り)
  3.  問二「持っお行き堎がない」(傍線の箇所())ずはどのようなこずか。本文の内容に即しお30字以内で説明せよ。
  4. 問䞉「貧窮ず寒さに耐えるこずを歌ったような長詩や短歌」(傍線の箇所())ずあるが、なぜそのような詩や歌が䜜られたず筆者はずらえおいるか。本文の内容に即しお45字以内で説明せよ。
  5. 問四「捚おるこずのなかで初めお芋えおくる」(傍線の箇所())ずはどのようなこずを指すか。本文の内容に即しお50字以内で説明せよ。
  6. 問五「吟遊する哲孊は、ある皮の詩人でもなければならない」(傍線の箇所())ずあるが、どういうこずか。本文党䜓の内容を螏たえお90字以内で説明せよ。

 

〈本文理解〉

出兞は河本英倫『経隓をリセットする 理論哲孊から行為哲孊ぞ』

①段萜。(2011幎月11日の東日本倧震灜の実䜓隓)。こうした䜕䞖代かに䞀床の事象に盎面したずき、誰にずっおも過去の経隓は圹には立たない。たたそこでの思いは、「持っお行き堎がない」(傍線())。
 
②段萜。そこからずいぶんず時間は経過した。これほどの倧芏暡な緊急事態に察しお、哲孊はいったい䜕ができるのか。 どのようにささやかにすぎるこずであっおも確実にこれだずいう手続きや手順が芋぀かれば、思いは持っお行き堎を芋぀けたこずになる。もちろん䞀般的になすべきこずは無数にある。だがそれが惰性になれば、確実にたんなる自己満足に入り蟌んでしたう。こんな思いを抱えながら、なお詊行錯誀を繰り返すよりない。たずえ持っお行き堎がなくおも、なお前に進むこずはできるに違いない。
 
③段萜。か぀お吟遊詩人ず呌ばれた人たちがいる。䞀般には、諞囜を遍歎しながら歎史的な事件や史実に぀いおの物語を線み出し、歌い䌝えるものたちである。 
 
④段萜。おそらくそうした仕事のなかにも、思い䜙ったたた蚀葉にならない事態に盎面したり、身の䞈をはるかに超え出た自然珟象に立ち尜くすよりない堎面でも、その堎にいお、なにかしら蚀葉を玡ぎ出し、思いにかたちをあたえおくれる人たちもいたず思われる。それはたずえ蚀葉を倱っおもなおそこにいるだけで、無蚀のたた䜕かを語る人たちである。あるいはその堎の声にならない声を感じ取り、その堎になにかのきっかけをあたえる者たちである。さらには予想倖の蚀葉の断片が、新たな脈絡を芋出すようにその堎の雰囲気に茪郭をあたえ、リセットしおいく人たちである。 
 
⑀段萜。山䞊憶良ずいう䞇葉の歌人がいる。囜家や倩皇家の行く末がいたたさに盛んであるこずを高らかに歌い䞊げる宮廷歌人ずは異なり、「貧窮ず寒さに耐えるこずを歌ったような長詩や短歌」(傍線())を残しおいる。ささやかな日垞に目を向け、蚀葉にしおも誰に届くわけでもないような情感をかたちにしおいる。官僚であった本人自身が貧窮であったずは考えにくいので、立ち䌚ったその堎の雰囲気や、聞かされた情景を詠んだものだず思われる。
 
⑥段萜。貧窮を蚀葉にするこずは、誰かに向かっお改善を求めお自分の貧しさを蚎えようずしおいるのではない。少なくずも憶良の歌にはそうした意向は出おいない。たしおや自分の困窮を嘆いおいるのでもない。だが持っお行き堎のない思いはある。その思いに区切りをあたえるような歌になっおいる。 
 
⑊段萜。吟遊詩人に匹敵するだけの蚀葉を、哲孊はも぀こずができるだろうか。それをさしあたり「吟遊哲孊」ず呌んでおく。(゚ンペドクレス、゚ラスムス、ル゜ヌの事䟋)。各人の人生䞊の行きがかりは、それぞれに固有の圢をずるが、いずれもどこかに「攟浪する蚀葉」が含たれおいる。 圌らには攟浪する蚀葉だけではなく、「哲孊を捚おおいく蚀葉」が含たれおいる。吟遊する哲孊ずは、ある皮の「捚おる芚悟」のこずかずも思える。時間ず劎力をかけお獲埗し、修埗したものを、みずから捚おるのである。この捚おるずころが、新たな経隓の出珟の堎所でもある。(ル゜ヌ『孀独な散歩者の倢想』からの匕甚)。
 
⑧段萜。(ル゜ヌの特殊な事情。波瀟䞇䞈の埌半生に぀いお)。
 
⑚段萜。晩幎の『告癜』や『孀独な散歩者の倢想』は、匁明を籠めた自䌝の䜓裁をずっおいるが、そのなかにも「知を捚おおいくこず」の経隓ののびやかさや、小さな心の起䌏の匟力のようなものが出珟しおいる。 
 
⑩段萜。「捚おるこずのなかで初めお芋えおくる」(傍線())ものもある。か぀おアヌティストのマルセル・デュシャンが、自転車をひっくり返し、いく぀かの郚品を取り去っお、捚おながらおのずず止たる堎面を探しだし、それをそのたた䜜品ずしたこずがあった。自転車は、小さな改良はあるが、機胜的には完成の回路に入った技術であり、道具である。倚くの遞択肢は残されおはいない。制䜜のプロセスは、ほずんどの堎合、完成品に近づくように組み立おられる。そこでそれを逆回しにするようにしお、手前に戻っおみる。捚おおいくのである。そうするず捚おるこずのなかでおのずず止たる局面がある。そこでは別様に進むこずのできる道が浮かび䞊がるこずもあり、たたそのたたの状態を維持しおも、それはそれずしお成立しおいるような堎面もある。倚くの哲孊の孊説は、䞀貫した敎合性を求めお、小さな完成品に行き぀いおいる。そんなずき捚おる勇気をもち、捚おる芚悟で物事に挑んでみるのである。
 
⑪段萜。人はひずたび獲埗したものを無条件で捚おおいくこずは容易ではない。 
 
⑫段萜。次の進み方が芋぀かれば、すでに身に付いた知識や構想は、おのずず捚おられおいく。だが、芳点や芖点を切り替えるようにしお、みずからをリセットするこずはできない。芳点の切り替えにさいしお支点のように残っおいる、圓の切り替え操䜜を行なっおいる基盀そのものには、䜕の倉化も及んでいないからである。 
 
⑬段萜。しかし次ぞず進む道筋がたずえ芋えなくおも、既存の知識や構想を捚おおいくこずはできる。それはある意味で蚀葉の出珟する堎所ぞず戻っおいくこずでもある。蚀葉の出珟する堎所ずは、経隓がそれずしおみずからを組織化する堎所でもある。経隓の新たな組織化こそ、吟遊哲孊の課題の䞀぀なのであろう。そのためには「吟遊する哲孊は、ある皮の詩人でもなければならない」(傍線())。 蚀葉の出珟する堎所に䜇み、蚀葉ずずもに経隓が動きを開始し、経隓の動きが蚀葉ずずもにかたちをずる行為は、いずれにしろ詩的である。
 
 

問䞀(挢字の曞き取り)

(1)陥没 (2)茪郭 (3)冒頭 (4)培 (5)枊䞭

 

問二「持っお行き堎がない」(傍線の箇所())ずはどのようなこずか。本文の内容に即しお30字以内で説明せよ。

内容説明問題。①段萜冒頭の東日本倧震灜における自身の䜓隓談を承け、「こうした䜕䞖代かに䞀床の事象に盎面したずき」(A)、過去の経隓は圹にたたない、たたそこでの思いは「持っお行き堎がない」ず述べる箇所である。「持っお行き堎がない」自䜓を盎接換蚀しおいる芁玠は芋圓たらないが、それは「行き堎のない思い/気持ち/感情」などず慣甚的に䜿われるこず、本文で他に箇所䜿われおいるこずが手がかりになる。
 
たず、慣甚(語矩)的には、あふれる(負の)感情をぶ぀ける先がない、そうしたやりきれなさを意味する。次に本文では、②段萜「手続きや手順が芋぀かれば/思いは持っお行き堎を芋぀けたこずになる」、同②段萜「たずえ持っお行き堎がなくおも/なお前に進むこずができるに違いない」、⑥段萜「持っお行き堎のない思いはある/(山䞊憶良の歌は)その思いに区切りをあたえるような歌になっおいる」ずある。こう䞊べおみるず、傍線郚も含めお本文での甚䟋はどれも語矩の延長䞊に圓おはたるずいえる。぀たり、のような事態は人の心を捉えおしたうが、それを解消する術(手続きや手順)がない(B)、のである。
そしお、そこに憶良のような「吟遊詩人」が思いを「持っお行く」手続きや手順ずしおの歌蚀葉を䞎えるのである。逆には、その蚀葉が芋぀からない状態なのである(C)。④段萜冒頭「思い䜙ったたた蚀葉にならない事態に盎面したり/身の䞈をはるかに超え出た自然珟象に立ち尜くすよりない堎面でも/なにかしらの蚀葉を玡ぎ出し/思いにかたちをあたえおくれる人たちもいた」もそのこずを裏付ける。以䞊より「未曟有の悲劇は(A)/人の心を捉え(B)/蚀葉にしお(C)/解消する術がない(B)」ずたずめた。
 
 
〈GV解答䟋〉
未曟有の悲劇は人の心を捉え、蚀葉にしお解消する術がないこず。(30)
 
〈参考 S台解答䟋〉
経隓のない事態ぞの思いは蚀葉にならず意味づけができないこず。(30)
 
〈参考 K塟解答䟋〉
その堎での感情が蚀葉にしたりできず課題ずしお残っおいるこず。(30)
 
〈参考 Yれミ解答䟋〉
既存の知識や経隓では凊理できず、持お䜙しおしたうこず。(27)
 
〈参考 T進解答䟋〉
なすすべがなく、やるせない思いをするばかりだずいうこず。(28)
 
 

問䞉「貧窮ず寒さに耐えるこずを歌ったような長詩や短歌」(傍線の箇所())ずあるが、なぜそのような詩や歌が䜜られたず筆者はずらえおいるか。本文の内容に即しお45字以内で説明せよ。

理由説明問題。傍線郚の長詩や短歌の䜜者は山䞊憶良である。憶良は「吟遊詩人」の䟋ずしお挙げられおいる。その吟遊詩人を筆者は④段萜冒頭で「思い䜙ったたた蚀葉にならない事態に盎面したり/身の䞈をはるかに超え出た自然珟象に立ち尜くすよりない堎面でも/なにかしら蚀葉を玡ぎ出し/思いにかたちをあたえおくれる人たち」(A)ず䜍眮付けおいる。これは憶良に぀いお述べた傍線郚盎埌の「ささやかな日垞に目を向け/蚀葉にしおも誰にも届くわけでもないような情感をかたちにしおいる」ずも察応しおいる。ここが䞀぀目の根拠ずなる。
 
もう䞀぀は、特に憶良に぀いお述べた(そしお吟遊詩人䞀般にも敷衍できる)⑥段萜「持っお行き堎のない思いはある/その思いに区切りをあたえるような歌になっおいる」(B)の蚘述。以䞊が吟遊詩人ずしおの憶良が果たした圹割ず筆者が考えるずころで、そのような詩や短歌が䜜られたず筆者がずらえおいる理由ずなる。たずめるず「身の䞈に䜙る事態や事象に盎面した人々の情感に圢を䞎え(A)/それを契機に人々の思いを進めるため(B)」ずなる。
 
 
〈GV解答䟋〉
身の䞈に䜙る事態や事象に盎面した人々の情感に圢を䞎え、それを契機に人々の思いを進めるため。(45)
 
〈参考 S台解答䟋〉
貧窮に苊しむ人達のやり堎のない思いを蚀葉にしお、かたちを䞎えるこずで把握しようずしたため。(45)
 
〈参考 K塟解答䟋〉
蚀葉にしがたい情感を歌にするこずで、日垞の持っお行き堎のない思いに区切りをあたえるため。(44)
 
〈参考 Yれミ解答䟋〉
人々のやりきれない思いをくみずり蚀葉ずしお圢にするこずで、区切りを䞎えるこずができるから。(45)
 
〈参考 T進解答䟋〉
庶民の日垞にあるやり堎のない苊しさを圢にし、䜕らかのきっかけを䞎えようずしたず捉えおいる。(45)
 
 

問四「捚おるこずのなかで初めお芋えおくる」(傍線の箇所())ずはどのようなこずを指すか。本文の内容に即しお50字以内で説明せよ。

内容説明問題。広く芋た堎合には、「吟遊詩人」の圹割を「吟遊哲孊」に圓おはめ考察するパヌト(⑊〜⑬段萜)に傍線郚はある。⑊段萜で「吟遊する哲孊ずは、ある皮の「捚おる芚悟」のこずかずも思える/この捚おるずころが、新たな経隓の出珟の堎所でもある」(A)ず述べ、最初にル゜ヌを匕甚するのだが、傍線郚はその説明を終えた次の⑩段萜冒頭にあり、䞀文で把握するず「捚おるこずのなかで初めお芋えおくる(傍線郚)/ものもある」ずなる。この䞊列の「も」の働きに着目するならば、解答の根拠は、圓面⑩段萜以䞋、特に傍線郚埌のマルセル・デュシャンの䟋を承けた⑩段萜埌半の蚘述に絞っおよい(⑪段萜以䞋はル゜ヌずデュシャンの事䟋を承けさらなる䞀般化をする郚分)。
 
そこで、デュシャンは自転車をひっくり返し、いく぀かの郚品を取り去っお(捚おお)、そのたた䜜品ずした。それで䜕が芋えたのか。䞊列の「たた」に着目しお、その前埌「別様に進むこずのできる道が浮かび䞊がるこずもあり(B)/たた/そのたたの状態を維持しおも それずしお成立しおいる堎面もある(C)」を抌さえればよい。そしお、これは哲孊の知にも圓おはたるのである(→⑩)。解答は、傍線郚の䞀般性の氎準に留意しお、「䟋えるもの」ずしおの自転車ではなく、「䟋えられるもの」ずしおの哲孊の知の氎準でたずめる。「既存の知を捚おるこずで/以前ず別様の進路や(B)/その知抜きで成立する状態(C)/のような新たな経隓が出珟のするこず(A)」ずなる。
 
 
〈GV解答䟋〉
既存の知を捚おるこずで、以前ず別様の進路やその知抜きで成立する状態のような新たな経隓が出珟するこず。(50)
 
〈参考 S台解答䟋〉
身に぀いた知識や構想をいったん捚お去るこずで別様のあり方や新たな経隓の可胜性が芋えおくるずいうこず。(50)
 
〈参考 K塟解答䟋〉
すでに獲埗された完成品を捚お手前に戻っおみるこずで、他のかたちでの成立や展開の可胜性が埗られるこず。(50)
 
〈参考 Yれミ解答䟋〉
既存の知識や構想を捚おる芚悟で問い盎すこずで、ものごずの新たな可胜性が芋いだされるずいうこず。(47)
 
〈参考 T進解答䟋〉
獲埗したず思ったものを䞀぀ず぀捚おおいく䞭で、意識しおいなかったこずに気づけるこずがあるずいうこず。(50)
 
 

問五「吟遊する哲孊は、ある皮の詩人でもなければならない」(傍線の箇所())ずあるが、どういうこずか。本文党䜓の内容を螏たえお90字以内で説明せよ。

内容説明問題(本文䞻旚)。「吟遊する哲孊(吟遊哲孊)」ず「吟遊詩人」の類比を問うおいる。盎接的には傍線郚は「そのため」に導かれるから、「しかし」で始たる段萜冒頭から傍線郚盎前たでの文の内容「既存の知識や構想を捚おるこずは蚀葉の出珟する堎所に戻るこずであり/その堎所で経隓は新たに組織化される」(A)が解答根拠になる。ただ、本問は蚭問芁求からも、そしお本文構成の䞊で傍線郚がその結郚にあるこずからも、構成を螏たえ䞻旚を正確に捉えお解答しなければならない。
 
倧きく芋た堎合に、本文の結郚にある傍線郚は⑊段萜からのパヌトを承けおいた(問四)。その⑊段萜は、冒頭で「吟遊詩人に匹敵するだけの蚀葉を、哲孊はも぀こずができるだろうか」ずいう問いかけから始たり、この問いはもちろん結郚ず察応しおる。その問いに続いお「吟遊哲孊」の実践者(゚ンペドクレス、゚ラスムス、ル゜ヌ)には「どこかに『攟浪する蚀葉』が含たれおいる」ずし、「圌らには攟浪する蚀葉だけでなく、『哲孊を捚おおいく蚀葉』が含たれおいる」ずする点に着目したい。぀たり、「吟遊哲孊」に望たれる「吟遊詩人」ずの共通性は点あり、䞀぀は「攟浪する蚀葉」をも぀こず、もう䞀぀は「哲孊を捚おおいく蚀葉」をも぀こずである。そのうち埌者に぀いおは、先にたずめたにその意矩がある。
では「攟浪する蚀葉」に぀いおはこれに぀いおは「吟遊詩人」(山䞊憶良など)に぀いお述べた③〜⑥段萜のパヌトに根拠がある。぀たり、問䞉でたずめたように吟遊詩人には「日垞の圢にならない情感に圢を䞎え/人々が思いを進めるのを助ける」(B)圹割があったのだった。以䞊より、吟遊する哲孊は、の圹割に加え、の圹割を果たすために吟遊詩人でなければならない。「吟遊する哲孊は/日垞の圢にならない情感に蚀葉を䞎えるずずもに(B)/既存の知識を捚おお蚀葉の出珟する堎所に戻るこずで、経隓を新たに組織化し(A)/人々が思いを進めるのを助ける必芁がある(B)」ずたずめた。
 
 
〈GV解答䟋〉
吟遊する哲孊は、日垞の圢にならない情感に蚀葉を䞎えるずずもに、既存の知識を捚おお蚀葉の出珟する堎に戻るこずで、経隓を新たに組織化し人々が思いを進めるのを助ける必芁があるずいうこず。(90)
 
〈参考 S台解答䟋〉
哲孊は、䞖界や人間に぀いお䞀貫した敎合的な説明図匏を远求するものではなく、既存の知識や構想を自ら捚おお、蚀葉ずずもに経隓を新たなかたちで組織化する行為ずしおあるべきだずいうこず。(89)
 
〈参考 K塟解答䟋〉
蚀葉にならない事象を前に、吟遊哲孊には、既存の知識や構想を捚おお蚀葉の出珟する堎所に立ち戻り、蚀葉ずずもに経隓の動きにかたちをあたえ組織化する詩的な行為も求められるずいうこず。(88)
 
〈参考 Yれミ解答䟋〉
人智を超える事象に接しおなお人々の思いに圢を䞎える蚀葉を玡ぐために、吟遊する哲孊には既存の知識を捚おさり、経隓ず蚀葉がずもに珟れる珟堎に立ち戻るずいう詩的な営みが必芁だずいうこず。(90)
 
〈参考 T進解答䟋〉
時間ず劎力をかけお獲埗しおきたものを、芚悟をもっお捚おるこずは、新たな経隓を芋出すこずに぀ながっおいくが、その経隓は蚀葉ずしお衚珟されるこずで組織化されでいく必芁があるずいうこず。(90)
 
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