大阪大学文学部に進学したリコさんに大学生活がどうだったのか?を掲載しておりますので、ご確認くださいませ。

 

①大阪大学文学部の学びとは?(2021年時)

とかとか将来のヴィジョンとかまだよくわからないな」なんて思っているそこのあなた、文学部という選択肢を考えてみませんか?私もあなたのような、GV生には珍しい(?)タイプの生徒でした。「文学部」は英語でFaculty of Letters、「人文学」はHumanities、ごくシンプルに言うなら文学部人文学科は「読む」という営みを通じて人間とは何かを考える場所です。

 

なんだか小難しい?「なんでこの人はこういう風に考えるんだろう?」「なぜみんなそうだって言うんだろう?本当にそうなのかな?」誰もが感じたことのある、でも生活の中でなんとなくやり過ごしてきた疑問、それに4年間がっつり向き合えるのが文学部です。大阪大学の文学部には20の専修があり、中でも私は音楽学を専攻していました。と言っても、ピアノや声楽のレッスンがあるわけではありません。音楽を「読む(/きく/演奏する/体験する)」ことを通じて、「人間にとって音楽とは?」という究極の問いに迫ります。きっかけや対象は何でもあり。バッハの作品からYouTubeの動画まで古今東西ありとあらゆる音楽について考えている人がいる環境も楽しい。私はインドネシア共和国ジャワ島のガムランという楽器やその周りの文化に興味を持ち、好奇心が高じて現地へ7か月(本当は1年の予定だったのにコロナが…泣)の留学を経て6年間、自分の立てた問いに向き合い続けました。

 

その上でも、大学生活の基盤を様々なアイデンティティを持つ人々が交差する大阪という大都市に置いたことは大変な刺激になりました。それは翻って自分自身、そしてここ沖縄について考える視点をも得ることに繋がっています。久しぶりに戻って来た沖縄、ここでのとかとか将来のヴィジョンとかはいまだによくわからないままだけれど、6年前に見えていたのとは違った眺めが広がっています。