という事があると思います。私は基礎・標準クラスを担当することが多いので、その学生たちが、距離を感じることなく夢中になってもらえたらと思っています。古文の授業をしていると「効率良いやり方はありますか?」「古文ってなんの役に立つんですか?」と聞かれることも多くありますが、まずは「普通に読み物としての魅力」を伝えるようにしています。そこから、少しでも古文を楽しいと感じてもらえたらきっと受験にも繋がると考えています。
①堤中納言物語
➡︎今の人が読んでも笑える話がある。今に近い女性が描かれていたり、まずは笑いから始めてみよう。
②とりかえばや物語
➡︎新海誠監督が「君の名は。」の制作にあたって影響を受けたと話してい他のがこちらの作品。
③落窪物語
➡︎こちらは和製シンデレラと言われる作品です。継母にいじめられているヒロインが貴公子に見染められて幸せを掴む物語。
という3点の物語を挙げさせてもらいます。もっと恋愛系のドロドロしたものがお好きな方は下記の作品もオススメです。
④とはずがたり
女性目線で書かれている作品で、とにかく宮中の泥沼恋愛劇です。私はこの作品を読んで「今の感覚とは違っている事が多く、そこに凄く面白さがあるな」と感じました。
⑤和泉式部日記
作中でのやりとりが凄く素敵だなと感じることがあります。例えば、「為尊(ためたか)親王」が亡くなった際に、その弟の敦道(あつみち)親王が和泉式部に送った和歌が格別です。そのやりとりは今の少女漫画っぽさも感じる事が出来ると思います。
⑥言の葉の庭
こちらは作品の中で万葉集の和歌が出てくる作品です。和歌自体も凄く今の皆さんにも重なるものがあるかもしれません。ぜひ1度見てください!
今は古文と同じで基礎クラスを見ることが多いので、どうやったら分かりやすく見えるのかを常に考えています。以前にチューターの知念さんに国語を見てもらっていた時に「まみは感覚で解いているよね。もっと論理的に見える化をした方が良い」と言われたことがあります。実際に意識しながら現代文を解いていくと、読みやすくなった経験があるので、学生たちにも見える化するために注目する言葉や、色を変えたりすることでいかに理解しやすくなるかを工夫しています。そして、古文同様に今の時代に話題となっている問題などは、積極的に生徒たちに問いかけるようにしてより身近に話題を感じてもらえるようにしています。
今後目指している国語とは?
元々学問って、身近な所にあったと思うんですけど、今は少し上に行きすぎている感じがします。だから、自分たちの身近に感じることや、繋がりが感じられなくて、面白さを感じることができないこともあると思います。そんな状況だからこそ、私が目指している国語はあらゆる題材を今と結びつけながら、現代社会や世界史、日本史といったものをバッググラウンドに話が展開していく大岩先生の授業や、古典という全く時代が違う出来事を目の前で起きているかのように授業をしてくれる義村先生、2人を合わせた授業が私の理想の国語です。
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