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Q.合格した今の気持ちを教えてください。
合格発表直後は悔しさが7割、安堵が3割ぐらいで、今も半分くらい悔しさは残っていてこれからも消えないと思うんですけど、前に進もうという前向きな気持ちになっている最中です。でも、この悔しさを大学に持っていくだけで、落ち込むより最終的に自分にとって、京大合格を超えられるようなプラス感を得られる可能性もあると思っています。受験を終えて、與那城先生からは「お前だったらどこでもやれる」って言葉をいただきましたし、大岩先生からも「環境を食え」みたいな事を言われて、そこにあるものを食い尽くすではないけど、全部余す事なく、自分のものにする事ができたら、受験の失敗とかも、全部補えるのかなと思っています。1年間で最終的には九大に行くことになったんですけど、自分の中で浪人したことを後悔した事は1度も無くて、現役の時に受かった千葉大を蹴ったことも、何にも後悔していないです。なので同じように進んでいくと、京大ではないけど九大でも良かったんだと思える日が来ると思うし、そう思える日が来るように色々と動きながら頑張りたいと思っています。
Q.この1年はどうでしたか?
現役の前期で東北を受けたんですけど、ぶっちゃけ『東北落ちたらいい』と思ってダメもとで受けていました。なぜかというと現役の時に、色々事情があって頑張れなくて、浪人してしっかりと力をつけた上で進学したいなという思いがあったからです。でいざ浪人生活が始まると、現役の時にあまり勉強できなかったので浪人の最初もためがなくて、本当に実力が何にもない状態からで、数学・物理を中心に全教科が京大どころかってレベルでした。でも新しく先生たちから色々と勉強の仕方を習ったり、自分から色々動いていくと少しずつ、現役時には得られなかった自分の中に知識が蓄積していく感覚を最初の頃に感じる事が出来て、勉強が楽しくなって、浪人は辛いとか、苦しいって色んな人が言っていたけど、自分は割と初めから結構楽しめました。楽しそうな友達を見ていると病むよみたいな事を言われたりもしたけど、自分も楽しかったから友達が県外で遊んだりしているのを見ても、全く病まなかったです。それに現役の1年間で失った1年を今取り戻しているんだっていう気持ちでやれていたから、4月、5月、6月は全然病まなかったし、成績も伸びていたので、上り調子でした。
6月、7月は推薦のこともあって苦しかった部分もあったけど、そこでの模試も現役よりかなり伸びていたので、本当に前半部分で頑張ってよかったなって思いました。だけど夏の京大オープンで、自分はA判定をとることを目標にしていたので、元々ドE判定が何を言っているんだって感じなんですけど、B判定をとってしかもA判定まで数点足りなかったくらいでめっちゃ悔しかったです。そこでまだ京大の実力に達していないし、自分の勉強量が凄く足りていないっていうのが分かったから、もっともっと頑張らなきゃと思って、特に物理と数学は頑張らなきゃと思って夏が終わった感じです。
Q.少し高校の時についても教えてもらえますか?
文系科目は、クラスの文系の勉強をちゃんとしている人よりも、勉強しなくても成績が良かったので、高校3年間文転を勧められ続けていました。やれば伸びるのは文系科目だし、担任の先生とかにも京大の理系は厳しいからどうしても京大に行きたいんだったら文転して目指した方が良いと言われていて、実際誰の目から見ても明らかに文系だったと思います。理系については中学までは才能とかが無くても1番になれたのでそこまで困りませんでした。だけど、高校に入ると中学までと全く違うなという事を感じていたものの、その解決する方法が分からなかったし、周りにバリバリ理系みたいな子達が多かったので、共通テストの模試とかではクラスで最下位とかが当たり前みたいな感じでした。もちろんクラス自体が成績順だから出来る人たちがいるのは分かっていたんですけど、定期テストとかでは点数も取れるし、真面目に勉強も結構量をこなしているけど、全然成績に出ないのはなんでだろうと思っていました。
数学のテストもどうやって解いたらいいのか分からなくて、標準レベルで見たことのある問題くらいだったら出来るんですけど、難関の例えば京大みたいに誘導がない初見の問題だと、本当に何にも手が出なかったです。普通に白紙は当たり前みたいな感じで、周りに聞いてみても「考えたら分かった」みたいな事しか言わなくて、『もう勉強する意味あるのかな?』ってなっていました。数学だけじゃなくて物理も同じ感じで、どうしても数学的に理解出来ない現象とかがあった時に、『なんでこの式を立てているのかが分からない』とか、『どうしてこの式でこれが表されるのか分からない』ってなった時も周りの人は「だってそうじゃない」って言われて全然納得出来ませんでした。そんな事がずっと続いて、自分はそんなに頭が悪くないはずだし、英語とかは周りと変わらないし、なんなら自分の方がいいみたいな感じなのに、なんで理系科目だけこんなに突出して出来ないんだろうと思ったら、きつかったというか、やっぱり努力量はあるはずなのに、反映されないっていう部分で、すごい高校3年間苦しかったです。
Q.その上で今年は何が変わりましたか?
勉強のやり方をそもそも変えないといけないという事に気づけたことがすごい良かったです。今まで割と周りと同じことをやっていて、周りが青チャートをやっていたら、自分も青チャートをやれば出来るようになるみたいに思っていました。でも、標準レベルの人が難関の人たちと同じようにしても、出来るようになるわけないじゃないですか?まずそもそも、なぜそれが出来ていないのかの原因を解明した上で、勉強をしないとどんなに何時間も勉強をしても変わらないという事に気づけたことは本当に大きな事でした。だから、物理も数学も徹底的に先生と話して、どんどん改善してっていうのを繰り返して、結果的に落ちはしたんですけど、白紙が当たり前だった京大の数学も、他の受験生と同じぐらいはできるようになりました。具体的にいうと、簡単・標準・難しいという問題があったら、標準問題までは割と当たるという所まで伸ばせたし、才能をカバー出来る勉強方法があるという事に気づきました。
Q.その気づきはどうやって得たんですか?
いきなりパって見つけたわけではなくて、ちょっとずつ問題を解いていきながら、改善点とかを自分で出してみたり、問題を解いた時に、全く何をしていいか分からなかったら解答解説を見て『一体これは何を元にして思いついた答案なんだろうか?』みたいな感じで思考のプロセスを考えたりしていました。もちろん最初は全然出来なくて、1年かけてようやく出来るようになった感じです。そう考えられるようになったのは、比嘉先生が最初からずっと解答解説を見ても分からなかった問題が出た時に、「こういう問題がきたら、こういう考え方や解法が考えられるよね」みたいな感じで、論理の飛躍がないように説明してくれて、分からないって言ったら、何度でもずっと教えてくれました。だから、受験終盤では、パッと見全然違う分野の問題だけど、他の分野の解法で解けるって事に気づけるぐらいに、論理的思考をつけることができました。正直、数学が出来る人からしたら別に意識しなくても出来るけど、自分はそういう思考のステップをどんどん踏むのが合っていて、『こういう質問が出てきて、こういう時に考えられる解法は何?これとこれとこれとこれがあってどういう情報が載っているから、ここに注目して解いていこう』みたいな感じで考えられるようになりました。それまでは問題を見た時に『どういう解法があり得るのか』というカードすら持たない状態で挑み続けていたから、そりゃ数学が出来ないなと自分でもなんか納得出来ました。その気づきの元で勉強をすることで本番前には『数学はもう大丈夫かもしれない』と思えるくらいまで上げることができました。
『考えて勉強する』が今年1年の私の勉強を表す言葉だと思います。特に数学はそれが顕著で、周りより自分の数学の能力が劣っているから工夫しないといけないという事に気づけて、先生に言われた勉強法を参考にしながら自分に合うように少しずつ時間をかけて改善していけました。高校3年生で今年みたいに出来ていたら、そんな苦しい思いをしないで済んだのかなと思ったりもします。
あと1年を通して「無理」って言われなかったことが本当に嬉しかったです。やっぱり京大を目指すにあたって「厳しい」とか「無理」と色んな人たちに言われることもあったし、実際に成績もずっとA判定みたいな受験生ではなかったんですけど、GVでは1度も「無理」って言われなくてずっと「大丈夫、絶対行けるよ」って先生方が言ってくれました。それに今年1年は親とか周りの友達にも「大丈夫。ちゃんと合格できるよ」と言ってもらい本当に支えてもらいました。塾に来た時には「この成績で京大志望なの?」と思われるくらいだったと思うんですけど、最後までみんなが見てくれて、合否が出た時も「かりんが居てくれて良かった」と感謝されて、周りに影響を与えられていたんだ、可能性があったのかもしれないと思えた事はこれからも持ち続けたいです。
Q.比嘉先生(数学)担当のオススメとは?
自分が京大に挑戦出来た要因に、比嘉先生の存在が凄いあると思っています。そもそも自分は数学が何も出来ないっていう理由が何にも思い浮かばずに、問題を見てもどうやって解けば良いんだろうって感じでした。だけど、比嘉先生と徐々にコミュニケーションを取るようになって、どうやってその解法を思いついたのかを順を追ってちょっとずつ説明してくれました。説明の中で『ウン!?』ってなったら立ち止まって何度も戻ってくれるし、そもそも数学の思考法を教えてくれたってのは本当に大きかったです。自分が前に教わっていた先生は、『それを見たらこうなるのが当たり前でしょ』みたいな感じでした。でも自分はその当たり前に納得がいかなかったけど、問題を解くために丸暗記していました。ただ丸暗記にも限界があって数学はほぼほぼ諦めみたいな所もありました。だけど比嘉先生は、数学の取り組み方があるってことを教えてくれたし、そこに取り組むための「発想のカードを揃えようね」っていうところから始めてくれたので、数学の点数をバンって上げることが出来ました。1対1で教えてくれる環境や、自分が納得いかない事を先生も理解してくれて「じゃあどこから納得いっていないのか」と一緒に振り返ってくれる人がいたから、数学を伸ばすことが出来たのかなって思います。勉強面だけでなく自習する時にも相談に乗ってもらったり、勉強のペースとか、ベクトルが物凄く苦手でやばいってなった時にも個別を組んでくれたり、細かい部分でサポートをしてもらったのが良かったです。色んな人に「数学は伸びないよ」って言われたし、ほぼほぼそうなんだろうなと思うけど、自分はそんな事は無かったなって思います。実際に、京大数学では200点中8点取ったこともあったけど、直前には100〜120点くらいは取れるようになったことを考えると奇跡だと思います。
本当にめっちゃお世話になって、色んな事を教えてもらって、いいことがあったら褒めてくれるし、それだけでなくて自分がちゃんと身についていないって事が分かったら、そこも指摘してくれました。結局振り返ってみると、自分たちは比嘉先生を信頼していたし、比嘉先生も自分たちのことを信頼してくれていたので、コミュニケーションがうまく取れて、『どこが苦手でどこが分からないか』というのを何度も気兼ねなく聞けたから進む事が出来たし、今までは『なんでこの分からないが伝わらないんだろう』って事が多かったけど、何度も何度も分からなかったら繰り返し戻って確認してくれて、一緒に考えるという感じで勉強できたので、本当に数学は自分にとって凄い良い時間でした。もう少し早くから比嘉先生と出会いたかったです。
ぜひ周りと同じ事をやっているのに、成績が伸びないと苦しんでいる人は比嘉先生に出会って欲しいです。自分は人によって最適なやり方があるという事が分からずに結構無駄に苦しい思いをしたけど、GVに来たことで才能以外で戦える事も全然あるし、努力次第で全然戦えるということを凄く教えてもらいました。きっと初めて来た人は、こんなに考えて勉強しなきゃいけないんだってびっくりすると思うけど、考えてやれば本当に伸びます。当たり前の事に思えるかもしれないけど、勉強をしているとこれだけ量をこなしたから大丈夫だろうと自己満足で終わってしまいがちだけど、数学は特に誰かから教えてもらう事で色んな気づきを得られるので、ぜひ比嘉先生と一緒に数学と向き合って欲しいです。比嘉先生は数学が苦手な人たちや、どうして数学が伸びないのかと悩む人たちにとって重要になってくる「分からない」という当たり前を持っている先生です。その「分からない」当たり前を持っているので、わかる人の説明に多い「段階を飛ばす」事がなく、混乱する事があまりないです。現役時だと分かっていないけど何回も説明してもらうのはちょっとなと考えてしまい、わかりましたってのがあるあるになってくると思います。だけど、それだと次に繋がらないので、やっぱり順を追って、論理の飛躍のないように説明してくれる比嘉先生のやり方は本当に助かると思います。
比嘉先生による➡︎2023年/九州大学数学/解答解説はこちら
Q.砂川先生(数学・物理)担当のオススメとは?
砂川物理も凄く良かったです。 現役の頃の、自分は同じような疑問を持ち続けて、何回やっても、この問題が分からないってなった時に、先生に何回も聞くのは遠慮してしまう感じでした。前に説明してもらったけど分からなくて、教えてもらったもので類題を解いてみるけど結局分からないから聞きたい、だけど何回も聞くのは同じ説明をしてもらうことになるから少し遠慮してしまっていました。でも砂川先生はその疑問を何回聞いても何度も丁寧に教えてくれました。そして教えてくれる度に、言葉を変えて分からないという場所がどこなのかを考えてくれて、自分が分かったというまで教えてくれました。本当にそれが凄く勉強がしやすかったです。それに最初の頃はドン引きするくらい物理が何も出来ていない(何なら現役より出来ていない)状態の時から、二次試験のレベルにいくまでも、ずっと同じ説明の丁寧さでやってくれたから、凄い自分としては嬉しかったです。
自分は定期テストは出来るけど、入試問題が解けないっていう典型タイプで、努力はしているけど、その方向性が間違っているのもあるし、そもそも物理とかちゃんとした理解が必要な科目を全部暗記でどうにかしていました。だから、中堅の国立までは解けていたんですけど、それは問題集をちゃんとやっていたからで、理解は全然伴っていないけど、解いているからできるみたいな感じでした。だけど難関大学になると理解が伴っていないとやっぱり出来ませんでした。どうしても他の現状と絡めたりとか、公式の理解を聞いてくる問題では太刀打ち出来ないって感じで、本当に分からなくて、これは何なんだろうって思っちゃう事が何度もありました。この現象の意味が分からない、何でこう閉じているかも意味が分からないってなっていて、物理は伸び悩みました。(1)、(2)ぐらいはまともにできるけど、あとは全滅していたから、コミュニケーションが取りやすい砂川先生の存在も本当にありがたかったです。
正直こんなに出来ていなくて、いずれ見放されるかなと思っていたんですけど、何やかんやみんな向き合い続けてくれました。本当にいつ「前も教えたよね」と言われるかいつ見放されるかと年に何回思ったか分かりませんw物理をはじめ理系科目にはどうしても理解できない部分っていうのがあるから、何度も聞けるっていうのがベストだし、分からないことを分からないって言い続ける事ができる環境は自分にとって本当に理想的で、それに加えて砂川先生は本当に面白いしコミュニケーションが取りやすかったです。自分の中ではやっぱり納得いくまで聞けるからそのお陰で深い理解ができるし、ありがたかったです。それと、ちょいちょい授業以外でも「今日は物理しましたか?」とか「物理が待ってますよ」とか先生の物理への愛が伝わってきてそれも物理に向かい合うモチベーションにもなっていました。
また、砂川先生は結構勉強のやり方についてもアドバイスをもらえるので、そこも助かりました。自分は、式的に意味が分からないって状況が物凄く多かったんですけど、じゃあ何のためにここを意識をしたのかとか、そもそもこの式になったのはなんでなのかって言う事を順を追って分かるまで説明してくれて、そのお陰で物理がどんどん出来るようになった感じです。本当に色んな手を使って、あの手この手で自分の物理の状態を分かろうとしてくれたし、自分に分かってもらうために、いろんな手段を使ってくれて、 本当に時間を割いてくれたので、全部解決する事ができました。砂川先生も比嘉先生も自分の疑問に徹底的に時間の限り向き合ってくれたから、相当点数が上がったのかなって思います。分からないを諦める事なく分かろうとしてくれるのはどのGVの先生にも言える事ですが、物凄く助かりました。
Q.GVでは先生以外にも生徒から学ぶこともある?
実は最初から何でもかんでも先生に聞けたわけではなかったです。最初は恥ずかしくて、「こんな事も分からないのか」と言われるんじゃないかと現役の頃は全然質問に行けませんでした。浪人して『変わろう』と決意して質問するようになったけど、どうしても遠慮してしまうこともあった時に、同じ浪人生のタイセイが本当に分かるまでずっと質問し続けている姿を見て、このままではだめだ自分も見習わなきゃと思いました。その出来事もあって、周りからも沢山学ぶ事が出来たし、先生たちもずっと向き合ってくれたお陰で最後まで頑張れました。そもそもGVに来た時から、先生との距離が近いのが凄く良くて、この環境をちゃんと生かしきれば、学力を絶対伸ばす事が出来るはずって思っていました。しかも自分みたいに理系科目が苦手な人は周りのサポートがあるのとないのでは大分結果が変わってくると思っていたので、結果的にGVの細かに一人ひとりに対応してくれる環境が本当に良かったです。
Q.塩谷先生(化学・生物・地学基礎)担当のオススメとは?
化学も凄く点数を上げる事ができた科目の一つです。自分の現役までの特徴は、勉強量が多いから、典型問題や中堅国公立くらいまでは出来るという感じでした。九大とか、北大、東北大学も問題が典型的な感じだったので、その大学が解けるから自分は化学が出来ていると思っていました。でも、共通テストもそうですし、大阪大学の問題とかになると全く分からなかったです。もちろん自分でも勉強はしているつもりだったし、どこかで自分は化学をちゃんと分かっていなくて、発想力で解いているのも分かってはいたんですけど、どうしたら良いか分からずそこに手をつける事ができませんでした。
でも浪人して、塩谷先生に色々と相談してみると、私の問題点がたくさん出てきて、『こういう事をやりながら勉強してみたら』とアドバイスをもらってまず取り組んでみました。そうしたら、実際に点数にしても去年の共通テストはI Aのメンタルショックがあって60点くらいだったけど、今年は96点まで伸ばすことが出来ました。内容としても現役の時は運が良ければ点数がいい、自分が分かる部分までは点数がいいみたいな感じだったけど、今年はちゃんと理解した上で問題に取り組めました。今までは考えてるようで、あんまり考えてなくて、 問題を5週ぐらいしてるから、その問題ぐらい解けました。だけど理解が伴っていないってことを自分でも意識していたし、それを塩谷先生と色々と話していく中で、「じゃあこの辺に問題があるね」っていうのを指摘してくれて、ものすごい時間がかかったけど、どんどん改善していったら、2次レベルも手を出せるようになってきて、最終的には京大化学も普通に挑めるようになりました。考えて勉強していなかったから、化学もだめだったなって思って、他の人と同じようにやってるようじゃ、まだダメで、自分に合った勉強っていうのを、塩谷先生が提示してくれた事が本当にありがたかったです。私に凄く合っていました。
あと、塩谷先生って、質問する時に、「これが分からないんです」って言ったら、「どこがわからないの」って聞いてきます。一見なんか怖いように見えるんですけど、「こんな簡単な問題の何が分かんないの?」という事ではなくて、「どこが理解できてないからわかんないの?」っていう意味で聞きます。それで、自分が言語化していくと 『この理解が足りないんだ』とか『ここの理解があやふやなんだ』などを先生も把握していきます。『この公式を使うとか言っているけど、なんで使っているのかをわかってないな』みたいな事もそうです。塩谷先生に頑張って分からないところを説明していく中で、『どういう風に分からないのか?』『どこでかかっているのか』を自分でも把握できるようになりました。当然、その問題に対しての答えは的確ですし、その質問から「これが分からないってことは、そもそもこっからわかっていないんじゃない?」という質問までセットで投げかけてくれました。塩谷先生ともコミュニケーションがうまくいっていたから、化学も出来るようになったのかなって思います。
もう一つ最近のことなんですけど直前期に塩谷先生に阪大の化学を渡されて、『 制限時間15分短くして、7割5分を切らないように』と言われてそれも達成することが出来ました。現役の時の自分からすると考えられなくて、私凄いって素直に思ったし、逆にそれが普通にできるぐらい理解するってことが大事だったんだと当たり前だけど思いました。1年かけてまだまだ足りていない部分もあるけど、今まで考えられなかった所まで到達出来たのは本当に嬉しかったです。現役の頃はさっきも言ったけど理系科目がどう頑張っても上がらずに、多分自分には才能がないんだろうなと思っていました。でもGVに来て私に合った形で塩谷先生が教えてくれて、化学がやり直せたと思うし、今までの勉強も無駄ではなくちゃんと繋がって『化学が得点源です』と今年は言えるようになりました。
現役の時はプライドもそうなんですけど、周りができてるのに、自分ができてないのは、能力と努力が悪いんだと思っていました。もちろん努力が足りないのはあるけど、努力の方向性が違うってことを、先生たちとの対話の中で、すごい気づかされて、もちろん能力的にはかなり見劣りするレベルだとは思うけど、 それでも努力の方向性が整えば、別にそんなに悲観することでもないよっていうこと示してくれたから、なんやかんや、1年間京大を目指してやり続けられたし、直前で合格点を取れるようになったので、成長できたのかなって思います。
Q.文転せずに理系をやり続けられたのはなぜ?
自分が勉強したいことがちょっと違うっていうのもあったんですけど、半分ぐらい意地です。私の事を思って言ってくれているのは分かるけど『無理って言ったな』みたいな。確かに理系が出来ない理系は苦しいそりゃ苦しかったです。でも戦えないわけじゃないという事を証明したいってずっと思っている1年だったし、半分は意地ですw実際に浪人する時に自分でも文転して、京大に入って理転するかみたいな事も考えて迷いました。理系で挑戦するより少しは大丈夫かなと思った事もあったんですけど、自分の中で苦手なことに向き合わないまま、例え京大に入ったとして、結局自分が出来なかったという根本のことは何も解決していないなと思って、だからそこを解決した上で、次に進むことが出来たら、自分の中で凄い財産になるなと思いました。特に高校3年生は自分の出来ないことに目を逸らし続けて逃げ続けた1年間だったので、浪人した時にももう絶対逃げないって決めて、 最後の最後も他の大学を受ける選択もあったけど、京大に最後まで挑みました。本当に意地です。結果としては、受からなかったというのも事実だけど、共通テストも120点くらい点数を上げて成長できたのも事実だから、本当にもうちょっとだったなと思っています。
Q.與那城先生(英語)担当のオススメとは?
びっくりしたのが英語が凄く伸びた事です。高校2年生の頃にあまり勉強せずに1回目で英検準1級を取得できたり、英語が得意な高校でも結構出来る方にいたので、英語はできているなと思っていました。でも京大オープンだと、平均より少し下になるからまだ足りないのか?でもまぁまぁ勉強しているけどなと思っていました。河合の記述でも7割取れている回もあったから、浪人してからは英語にはあまり点数として伸びないはずだし、維持するイメージかなと期待はしていませんでした。
結果的に現役の時に150点中50点ぐらいしか取れなかった英語が、150点中100点ぐらい取れるようになって、『エッ爆伸びした』って思いました。それがなんでかなと考えた時に、與那城先生とやっていく中で、難関の大学の長文が読めない原因の一つに教養がないというか、日本語で書かれていても難しい英文ってあるじゃないですか?内容的にあれがダメで。それを毎回読んで行く中で、背景知識とかも説明してくれたり、似たようなテーマをいっぱい用意してくれて、そもそも英語を読むのに必要な教養を学力と一緒に教えてくれました。それでかなり読みやすくなったのがあります。
あとは、文法って独学でやるだけだと身についていなかった部分は当然あって、例えば文章がコンマがあって続いているときに、「これなんだと思う?このコンマってなんの可能性がある」って聞かれて、最初は「ハッ!?何の可能性もコンマはコンマでしょ。知らない。」って感じだったけど、「ここは文末分詞構文の可能性もあるし、並列の可能性もあるし、ここの具体化の可能性もあるし」みたいに教えてくれて「エエエエエエエッ!!」ってなりました。今まで自分は『多分これは強調構文だろう』とか、『多分確証はないけど分詞構文だろう』みたいな、半分ノリで解いて、読んでこれが当てはまりそうだから入れるみたいな感じで埋めていました。だけど、與那城先生はちゃんと4つの訳の候補があって、どの訳が適切か、文法の要素を見た時に、可能性がどれだけ思いつけるかを教えてもらいました。
「これ副詞なのにかりんの訳だと、動詞にちゃんとかかってないように見える。修飾先が適当になってしまって、日本語的には筋が通っているように見えるけど、書いてある英文とちょっと違う。その辺をノリでなんとかしているし、副詞・形容詞とかを何も意識しないで書いているから、ノリ和訳になって偶然の要素が強くなるよ」みたいな事を與那城先生が細かく細かく「これはこうでしょ、これを見たらなんの可能性がある?」とかを授業で当ててきたりもしたので、知識量も格段に増えました。
先生の凄いなって思うところが他にもあって、前にやった間違いを覚えています。自分はそれなりに復習をしっかりしていたつもりだけど、與那城先生が「ここ前も間違えていたけどちゃんと復習した?」って聞いてきて、それで自分の勉強法を見直したらいやこの復習法だと身についていないなと思って「こういう復習をしたんだけど、多分身についていなくてやっているだけになっているんですけど、どうすれば良いですか?」と聞きに行っていました。そうすると、「じゃあこうやってみるのはどう?」って色々と提案してくれたりして、自分は文法を1からやり直すとかの段階ではなかったけど、それでもよく伸びる余地があったなと感じています。実際に先生にも2次試験前に「完全な答案は書けないから、どんどんベターな状態に持っていくしかないよね」って言われました。でも、やっぱり埋める穴っていうのが大量にあるから、本当にもうどこまででも伸び続けられるし、それで英文和訳もかなり変わったし、入試に必要な知識も入れてもらったし、入試の英文を読むのに必要な知識も入れてもらって凄く伸ばすことが出来ました。
英作文も本当にお世話になりました。最初のうちは読むに耐えないような文章だったと思います。一朝一夕でどうにかならないし、英語は特に積み重ねみたいなのが大切だと思うんですけど、その正しい積み重ね方も教えてくれました。表現方法についても「これはこうだか使おうね」であったり「これは覚えてた方がいいよ」とか必要なものを絞って教えてくれるから、使えるようになったり、後は京大に絞った対策でも「これは京大に出やすい」とかテーマについても「これも出やすい」とかも教えてくれました。オープンの時にも、『あれっなんか読んだことある感じがするな』ってなって、初回から150点中80点、それ以降も安定した点数がずっと出ていて、英語については全然伸びると思っていなかったので、驚きでした。本当に嬉しかったです。元々英語はテキストをやっておけば十分だろうと思っていたけど授業の中でも色々と学ぶことも沢山あったし、授業以外でも自分の様子を見て「今困っていることはない?」とか「最近はどんな?」とかも頻繁に聞いてくれた事も、英語が伸びた要因の一つです。本当に先生方のお陰です。
こうやって、1年間GVに通って私が感じたのは『生徒と先生の距離が近いから』本当に自分の事を先生方がわかってくれているということです。分かっているから、『この子はここが苦手だからこれをやらせよう』とか、『今ここが苦手』って自分は言っているけど、傍目から見たらそうでもないから『ちょっとストップしておこう』とか、あとは自分の性格も分かっているから、『これをやりすぎないように』と調整をとってくれたりしてくれるので、それが勉強効率を格段に上げるなと思いました。先生方には苦手なことも今の状態も全部ばれているなと感じていました。全教科の先生が本当に聞きやすい環境ですし、しょうもない話も聞いてくれるし、その関係性が凄く良かったです。
二次試験の前にも與那城先生から一つ言葉をもらって
Ever tried. Ever failed. No matter. Try Again. Fail again. Fail better.
(やることなすこと、何もかもうまく行かなかったとしても、気にすることはない。もう一度挑戦しなさい。もう一度失敗しなさい。そして、前より上手に失敗すればいい。)
「この言葉がかりんの1年間を表した言葉じゃない」って言われて、この言葉もあって最後まで諦めずに頑張れたし、後期の前もこれを見て勇気をもらって挑戦する事が出来ました。多分この言葉を全員がもらっても響かないと思うんですけど、私に合った言葉をGVの先生方はかけてくれます。それぐらい私を見てくれていたと思うので、本当にありがとうございました。
Q.これから受験を迎える皆さんへ
人の話を素直に聞くって大事だと思います。私自身が先生方から「かりんは素直だ」とか「言われたことをちゃんとやる」と結構言われることがあって、なぜなのかなと思ったら、言われた事をできない人が多いということを聞いたことがあります。実際自分も初めの頃は、『エッこんな事まで勉強しないといけないの?なんでこんなことまでしないといけないの?』と思う事もありました。だけど、まずやってみるという事が大事で、先生の言うことに耳を傾ける事って重要だと思います。先生はネットで誰だか分からない他人が言っているのと違って、沢山の受験生を見てきた経験の中で『こうした方が良い』を試行錯誤し続けてきたと思うので、まずはその考えをしっかりと受けとることが凄く大切です。私自身、GVの先生たちと出会うことで自分が今までやってきた勉強がどんなに良くなかったのか、本当に改善点がありすぎるものだったんだという事に初めて気付かされました。だから自分のやり方が絶対正しいと思っていてもまずは周りから学ぼうとする姿勢で受験に臨み、それを元に常に改善を続けたら絶対に点数を伸ばすことができると思います。
あとは、GVって先生との距離が近いじゃないですか?その環境が何よりも受験生にとって大切だと感じています。受験生のあるあるだと思うんですけど、結果がでない時ほど、努力不足や勉強量不足って安易な言葉で片付けてしまうことがあると思います。そうすると実は努力不足以外にも原因があるはずなんだけど気づけずに、自分みたいになりかねないし、本当に辛い思いをしかねないから、ぜひともGVに来て先生方に相談してみるのも良いと思います。「こういう勉強したくて、こういう大学に行きたくて、でも全然足りなくて、どうすればいいですか」って勉強のことも聞けるし、 メンタル面でも、「ここが全然できるようにならなくて、本当にもう辛いです」ってことでも、相談に全力で乗ってくれます。
他にも現役の頃までは、自分1人で受験は頑張らないといけないと思っていました。でもGVに来て気づいたことは、人に頼ることが強さだなって事と、実は誰かと一緒に行くっていう事が1番簡単で最短の方法だと自分はこの1年を通して思ったので、ぜひとも自分みたいに難関大学行きたいけど、ちょっと偏差値が足りませんみたいな人は一度GVに来てみてこの環境の中で周りの人からいっぱい吸収してほしいです。オススメです。