Q.合格が決まってどう過ごしていましたか?

すごいのんびり過ごしていて、今まで出来なかった余暇の研究をしています。それは今まで自分の好きな事とか、時間を持て余すみたいな事をあんまりしてこなくて、心からこれ楽しい、やってて楽しい時間を忘れるみたいな感覚を味わったことがあまりなくて、高校生活ずっとそんな感じだったので、入学してからも怒涛の焦りと、緊張とがコロナもあって全然安定しませんでした。

 

焦りは割と他の人より早かった感じじゃない?
多分早かったかもしれないです。高校に入学して、コロナが蔓延して学校にいけない状態で、考えたのが「学校いけないからめっちゃ家でみんな勉強しているんじゃね?」って事でした。そう考えると、自分もついていかなきゃみたいな気持ちになり、朝6時から起きて勉強したりしていました。で実際に学校にも登校出来るようになって、行ってみると意外とそんな事もなかったです。通えるようになると、「部活も頑張らなきゃ、課外活動もしなきゃ、それに加えて留学に行きたいから留学の準備もしなきゃ」みたいな感じで、睡眠時間も削りながら無理して頑張ってた感もあって、元々要領もあまり良い方ではないので。あと、中学生まですごいのんびり過ごしていたので、高校挽回しなきゃ見たいな感覚で頑張っていました。

 

そんな高校生活を過ごしていたので、いざ合格して時間が出来ると「あれっ自分は何が好きなんだろう?」みたいな感じでした。

 

Q.進路についてはいつ頃から意識しましたか?

学校始まってから、模試とか進学希望調査だったりとかが始まって、「 あ、どこ行こうかな」みたいにずっと悶々としていて。その当時、旧帝大学とかの大学だと自分は絶対いけないと思っていました。なぜかというと、3年間でどれくらい点数を伸ばすことが出来るのかの目安が自分の中になかったので、地元の琉球大学かなみたいな感じで思っていた部分もありました。で、実際に先生と面談した時に「筑波を目指してみよっか」と言われて、その当時はやりたいこととかなくて、筑波大学を目指して勉強頑張って大学でゆっくり考えようかなぐらいの感覚でした。

 

それが明確に決まったのは?
 2年生入って、留学の募集があった時に、奨学金のチャンスだなと思って、 書類とか色々書き始めたんですけど、その時に自分のやりたいことだったりとか、大学を含めた将来設計を初めて真剣に考えさせられました。大学も生半可に決められるもんじゃないな、みたいなところを思い知らされて、 田名さんと話していくうちに、「ICU(国際基督教)大学が、いいんじゃない」みたいなことを言われて、ICUの事を知らなくて色々調べてみたら、自分のやりたいことがあるしマッチしてるし、留学の後も、すごい 経験を活かせそうな環境だなと思って留学を考え始めたぐらいから、もう決まった感じです。これはかなり自分にとって大きなターニングポイントになりました。

 

 

Q.留学生活について

留学先で直面した最大の課題は、「普通」の概念が完全に変わってしまったことでした。日本にいる時は、周囲の「ノーマル」や「みんなの普通」を理解した上で、自分の違いを出すことが比較的容易でした。しかし、海外に行くと、その基準が完全に崩れてしまいました。

 

「何が普通で、何が流行りで、みんな何を考えているのか」—これらが全く分からなくなり、自分をどう表現すればいいのか戸惑いました。

 

確かに、「日本人らしく」振る舞えば違いは出せます。しかし、それが良い評価につながるかどうかの不安もありました。常に緊張感を持ちながら過ごす日々が続きました。

 

さらに、情報や経験不足(リソースの欠如)により、積極的な行動を起こせないもどかしさも感じました。「このままではいけない」と分かっていても、具体的な解決策が見つからず、動けない自分にフラストレーションを感じていました。特に留学生活の前半は、この状況に悩まされ続けました。自分の置かれた状況と、それを変えられない無力感との間で葛藤する日々でした。

 

 

Q.GVはどんな場所でしたか?

GVに来る前の私の学校生活は、勉強と部活の繰り返しで、とても淡々としていました。しかし、GVに入学してからは、全く違う世界が広がりました。

 

ここには、留学を目指す生徒や、将来に対して明確なビジョンを持つ仲間がたくさんいます。その多様性に触れ、「高校生活ってこれだ」と気づかされました。勉強や部活だけでなく、もっと広い世界があることを実感しました。

 

GVは、長いライフスパンを意識させてくれる場所です。高校生活を単なる通過点としてではなく、人生全体の中で捉えられるようになりました。その結果、心に余裕が生まれました。ここでは、同年代の仲間も先生方も、皆が生き生きとしています。彼らの姿を見て、「自分もこんな風になれるかも」という希望が湧いてきました。GVに来ていなければ、小さなコミュニティの中で悶々と過ごしていたかもしれません。

 

GVは、私に広い視野と希望を与えてくれました。これから始まる人生が楽しみになる、そんな場所でした。

 

 

Q.大岩先生(国語・社会全般)担当のオススメは?

大岩先生は、私の考え方にクリエイティブな視点を加えてくれた特別な存在です。それまでの私は、考え方のアプローチが固定化されていました。しかし、大岩先生との対話は、全く新しい世界を開いてくれました。先生は豊富な知識を持ち、社会問題をはじめとする様々なトピックについて深い洞察を持っていました。

 

先生の特徴は、予想外の組み合わせを提案することです。「ここととここを組み合わせたら面白いんじゃない?」「それって本当に良いことなの?」といった問いかけは、私の中に新たな化学反応を起こしました。具体例として、「留学生活と書道部を掛け合わせてみよう」というアイデアがありました。これは、自分自身の新しい見つめ方を教えてくれました。大岩先生は、私が既に持っていた材料の新しい使い方を示してくれたのです。

 

先生との対話は、常に楽しく刺激的でした。クリエイティブでありながら学術的で、真剣に取り組みつつも遊び心があふれていました。「勉強ってこんなに面白くできるんだ」「僕ってこんなに面白い人間なんだ」という気づきを与えてくれました。大岩先生は、自分で自分を楽しむ方法を教えてくれた、そんな素晴らしい先生です。

 

 

Q.田名先生(推薦/総合型)担当のオススメは?

留学を考え始めた時、単に書類作成のサポートだけでなく、私の人生における留学の位置づけを一緒に考えてくれました。それまで日々のことしか考えていなかった私に、大きな変化をもたらしてくれました。田名先生は、私がこれまで積み上げてきたもの—勉強や経験—を「材料」として捉え、それらを将来にどう活かすかという考え方の基礎を固めてくれました。自分の過去を振り返り、そこから未来を描く時間を与えてくれたのです。

 

特に印象的だったのは、先生の広い視野です。留学そのものだけでなく、留学先での生活、そしてその先の人生まで、大きなスパンで考えることを教えてくれました。「高校だけに集中するな」「その先を見ろ」という言葉は、私の視野を大きく広げました。田名先生は、私の中に閉ざされていた可能性をこじ開けてくれました。「そこだけじゃないよ」という言葉とともに、新しい世界を見せてくれたのです。

 

この経験を通じて、単なる知識だけでなく、人生を俯瞰して捉える「考え方」そのものを学びました。

 

Q.後輩達へ

GVは、私が予備校に対して持っていたイメージを完全に覆しました。それまで私は、沖縄県内のほとんどの塾を体験し、「予備校は受験にだけ囚われる場所」だと思っていました。他の塾では「勉強、勉強、勉強」の毎日で、受験以外のことを排除するよう求められました。しかし、どこか違和感を感じていたのです。GVに出会い、色んな先生方との関わりを通じて、新しい視点を得ました。「受験は通過点に過ぎない」という考え方は、私の視野を大きく広げました。

 

GVの特徴は以下の点にあります:

  1. 受験を含めたライフスタイル全体を考える場所
  2. 人との関わりの中で自己を見つめ直せる環境
  3. 多様な講師陣と面白い生徒たちとの交流
  4. 凝り固まった考え方をほぐしてくれる雰囲気
  5. リラックスできる空間

 

GVでの経験は、毎日が新鮮で学びに満ちていました。「こんな考えもあったんだ」と、充実感を持って帰宅できました。特筆すべきは、GVが他の塾とは真逆のアプローチを取っていることです。受験だけに集中するのではなく、多角的な視点から受験を捉え、より楽しく、より効果的に準備することができました。受験と1対1で向き合うのではなく、様々な角度から受験を見ることで、自分なりの向き合い方を見出せました。これは受験対策としても非常に有効でした。GVは、支払う以上の価値を提供してくれる場所です。悩んでいる後輩たちには、ぜひ一度足を運んでほしいと思います。何も期待せずに来ても、必ず何かを得て帰ることができるはずです。GVでの経験は、受験だけでなく、人生の視野を広げてくれました。本当に来てよかったと心から思える、そんな特別な場所です。