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Q.大学生活で楽しいことは?
元々、東京に行きたいという思いからスタートしたので、普通に東京観光もできたりして凄く楽しいです。
また、東大生は他の大学よりもスタートダッシュが早いと感じています。例えば、インターンシップに参加する人も多いです。私自身はまだ参加していませんが、大学1年生の頃からユニクロのような企業でニューヨーク1週間研修を無料で提供してくれるので、そういった機会に触れやすい環境にあります。今は勉強が忙しくてまだ手をつけられていませんが、落ち着いたらぜひ参加してみたいと思っています。
ただ、高校時代と比べると、クラス全体での楽しみ方は少ない感じがします。志の高い人は多いものの、男子校・女子校出身者も多いせいか、あまり話す機会がないんです。
それでも、東京での新生活や、将来につながる様々な機会に恵まれていることは、大学生活の大きな魅力だと感じています。これからもっと積極的に、こうした機会を活用していきたいと思っています。
Q.東大を目指すきっかけは?
私が東大を目指すきっかけは、最初は単純に東京に行きたいという思いからでした。しかし、受験勉強を進めていく中で、教育に関する自分なりの哲学が芽生えてきました。
特に「大学間に序列はない、あるべきではない」という考えを強く持つようになりました。ただ、この考えを説得力を持って主張するためには、最高峰とされる大学に入る必要があると考えました。
また、学問の本質的な価値についても深く考えるようになりました。学問は将来金持ちになるためのツールではなく、それ自体に究極的な目的があると気づいたのです。しかし、この気づきを得るためには、かなりレベルの高い問題に取り組む必要がありました。
東大を目指して難しい問題を解いていく過程で、学問がただの目標達成のためのツールではなく、それ自体に目的があるのではないかと気づきました。そして、多くの人がこのことに気づいていないと感じたので、この考えを広めるために自分は東大に行く必要があると思ったのがきっかけです。
Q.GVにきたきっかけについて
Q.入塾してみてどうだった
GVではまず、今年から文転したので、世界史を全くやってない状態だったので世界史をしっかりと見てもらいつつ、科目ごとの記述を添削してもらう形で利用しました。内容としては、別の予備校で基礎的な講座を取りつつ、GVで記述の授業を受けるという形です。
なぜかというと、元々受講していた予備校の模試では記述の採点があまり良くなくて(国語など)、特に東大模試では毎回自分で訂正して本部に送り、それが認められて加点されるみたいな事が何回もありました。その点でGVでは、先生と相談して、ここ違うねってなって改善できたりしてとても信頼できるものでした。
Q.受験生活高1から教えて
高1から本格的に勉強を始めました。最初は成績があまり良くなかったのですが、徐々に努力を重ねて成績を上げていきました。具体的には以下のような経過をたどりました:
- 高1の始め:席次は30番くらいでした。模試では60点取ったり、30点取ったりと不安定でした。
- 高1の終わり:平均20番くらいまで上がりました。
- 高2:一桁台まで上がりました。
- 高3:トップ3くらいになりました。
勉強方法としては、高1から放課後はすぐに塾に行って勉強し、休日も8〜10時間勉強するなど、かなり集中して取り組みました。部活もやめて勉強に専念しました。コロナの影響もあり、勉強以外にやることがなかったのも大きかったです。
中だるみの時期もありました。特に高2の途中で成績が全国20番くらいまで上がった時に余裕が出てしまい、アニメにハマってしまいました。その結果、高3の始めに成績が下がってしまい、危機感を覚えました。
成績が伸びやすかったのは、高1、高2の時期でした。周りもまだあまり勉強していない中で、余裕を持って勉強できていたからです。高3になると周りも勉強し始め、プレッシャーを感じて成績が伸び悩みました。現役の時は不眠症や食欲不振など、体調面で苦労しました。学校の決まった時間に縛られるのもきつかったです。受験の中で重要なのは、目的を達成するために何が間違っているのかを分析し、修正することです。これは誰も教えてくれなかったので、自分で気づいて実践しました。
また、「やりすぎる」ということはないと考えていました。自分が「これくらいでいいや」と思っても絶対に足りないので、常に余裕を持って取り組むことが大切だと感じていました。これは受験に限らず、全てのことに言えると思います。だからある程度余裕を持って、出来るときにやらないと絶対に終わらないと思い勉強していました。
Q.GVで何が良かった?
教師と生徒との距離が近いこと、そして生徒同士の交流が深まったことが良かったです。交流が広がったことで、単に合格する実力がついただけでなく、メンタル面が非常に安定しました。どこに行っても気軽に話せる友達がいるという環境が、精神的な支えになりました。同じ塾に通っているため、基本的に同じペースやスケジュールで勉強していたので、一緒に勉強しに行くこともでき、それがさらにメンタルの安定につながりました。
以前通っていた塾と比べると、GVでは志の高い人が多く、真面目な雰囲気がありました。楽しみながらも受験勉強に充実して取り組める環境がありました。そのお陰で、GVでは1年中メンタルが安定していました。以前は本番当日に朝ごはんが食べられないほど緊張していましたが、GVでの経験を通じてそういった問題も解消されました。交流が広がったことで精神的な安定が得られ、それが受験勉強にも良い影響を与えました。
Q.受験勉強を1年生から継続し続けることができたのは?
市場価値ではなく、自分の教育哲学に基づいた目的があったからです。何かになりたいとか、お金持ちになりたいという理由ではなく、もっと本質的な思想の部分があったため、自分で変えるってことは絶対考えなかったし、自分がそれを信じてる限り、その東大を目指すってことは絶対変える気は全くなくぶれることなく目標に向かって進むことができました。
Q.GVの先生方について
東大に対応できる個別指導の教師が沖縄では少ない中、全ての教科で対応してくれたことが強みだと感じました。また、添削においても画一的ではなく、柔軟な採点をしてくれたことや、模範解答の間違い(東大の文系)についても一緒に考え、改善できたことが非常に有益でした。1番きついのが、そういう間違った情報に囚われて、なんでこここうなんだろうって考える時間が1番無駄じゃないですか。そこが全ての教科で講師と考えることができたっていうのが自分は感動しました。
Q.大岩先生について
大岩先生の指導は、現代文の理解と表現力を大きく向上させてくれました。具体的には以下の点が特に印象に残っています。
- 文章解釈の深化:
- ただ文章中の言葉を拾うだけでなく、それを根拠にして発展させた表現を使う方法を教えてくれました。
- 問題文から飛躍した解釈も、元の意味が同じであれば許容される範囲を示してくれました。
- 表現力の向上:
- 文学的な表現力が大きく向上しました。
- 特に東大の詩や物語文のような、根拠が薄い問題に対して、その薄い根拠から発展させた表現を作る能力が身につきました。
- 適切な表現の幅の理解:
- どの表現が適切で、どの表現が言い過ぎなのかという「さじ加減」を納得いくまで教えてくれました。
- これにより、表現の適切な幅を知ることができ、実力が着実についたと感じています。
- 小論文指導:
- 慶応の経済学部の小論文対策も見てもらいました。
- 文章の読み取りだけでなく、そこから発展させて現在の世界のトレンドに結びつける能力が身につきました。
- さらに、問題に関連する議論を展開する力も養えました。
大岩先生の指導を通じて、単なる文章理解を超えた、深い洞察力と豊かな表現力を身につけることができました。これは東大受験だけでなく、他の難関大学の小論文対策にも大いに役立ちました。
Q.與那城先生は
與那城先生の指導は、私の英語力をさらに向上させてくれました。英語が得意だった私に対して、基礎からではなく、より高度な技術を教えてくれました:
- 英文和訳の技術:
- 単なる直訳ではなく、英文を英語のまま理解し、それを洗練された日本語に置き換える方法を学びました。
- 時には文学的な表現を用いることもあり、原文とは異なるが意味は通じる訳し方も試みました。
- 適切な表現の評価:
- 私の訳を丁寧に汲み取り、良い点は褒め、言い過ぎている部分は適切に修正してくれました。
- 和文英訳の手法:
- 日本語の文を自分が表現できる日本語に直してから英語に訳す方法を学びました。
- これにより、より自然で表現力豊かな英訳ができるようになりました。
- 言語表現の幅の理解:
- 国語と同様に、英語でも表現の幅があることを学びました。
- どの言い換えが適切で、どこまでが言い過ぎなのかという感覚を養うことができました。
- 言語の本質的理解:
- 言語とは結局、意味の幅を理解することだと気づきました。
- この点で、大岩先生(国語)と與那城先生(英語)の指導には共通点があり、両者とも言語の本質を教えてくれる素晴らしい先生だったと感じています。
與那城先生の指導を通じて、英語をより深く、豊かに理解し表現する力が身につきました。単なる文法や単語の知識を超えて、言語の本質に迫る学びができたことが、英語力向上の大きな要因となりました。
Q.大城先生は
自分は東大受験で地理を選択しました。地理は非常にマイナーな科目で、対策本も少なく、東大の赤本でさえ間違いがあるほどです。しかし、大城先生とその間違いについて気軽に議論できたのが良かったです。地理は難しく、絶対的な答えがないため、自分だけでは解決できない部分がありました。でも先生と一緒に議論することで、お互いの意見を出し合い、より良い解答を見つけることができました。
東大の採点方法は公には知られていませんが、おそらく単純な点数の加算ではなく、比較評価や得点調整があると思います。この点についても先生と議論し、採点の傾向を推測することができました。このように、難しい2次試験の対策として、先生とのディスカッションが非常に有効でした。GV以外でここまで先生方と議論できる場所はないのではないかと思います。
Q.熊井先生は
熊井先生に世界史を見ていただきました。東大の試験では600字の解答欄があるのですが、これは一見多く感じても、実際には扱う題材からすると非常に短いものです。この点は地理も同様です。限られた字数内に重要な情報を収めることは非常に難しく、取捨選択が重要になります。熊井先生とは、どの情報を入れるべきかを比較してより重要性の高いものを選択するために、詳しく話し合うことができました。
例えば、私が「こちらの方が重要だと思う」と提案すると、先生はそれについて議論してくださいました。また、「ここがこうだからこう」といった因果関係を示す記述も、字数の制限があるため難しいのですが、そういった点についても先生と検討しました。このように、先生との対話を通じて、限られた字数でより良い答案を作成する方法を学ぶことができました。単に情報を詰め込むのではなく、重要度を見極めて適切に取捨選択する力が身についたと感じています。
Q.去年1年はどうだった
去年1年間は、自分にとってめちゃくちゃ楽しい時間でした。楽しくないと思ったことは一度もありません。その理由の一つには、得意な文系科目で成績が良かったことがあります。模試の点数もずっと高かったので、試験中も全く心配することがありませんでした。日々の学習では、自分の考えを先生に話し、それに対するフィードバックをもらうという方法を取っていました。基礎知識はすでに詰め込んでいた状態だったので、かなりアクティブな学習ができました。
単なる知識の詰め込みは楽しくありませんが、その知識を土台にして何ができるかを考えるのが最も面白いと思います。それを1年中やっていただけなので、本当に充実していました。基礎を固めた上で、それをどう活用するかを考え、先生と議論し、自分の考えを深めていくプロセスが、自分にとっては最高に楽しい学習方法でした。この1年間、そんな理想的な学習ができたことが本当に良かったです。
Q.これからの後輩たちへ
後輩たちには、安易に大手予備校を盲信しないでほしいと思います。GVのような個別塾の良さは、自分に必要なものを選び、自分に合った勉強法を見つけられることです。営業されることなく、自分で選択できる点が大手との大きな違いだと感じています。
勉強の意味を考えることも重要です。単に将来のため、お金持ちになるためという理由では不十分です。例えば、英語を学ぶ本質的な理由は、母語とは異なる言語を基礎から習得することで、自分の言語を新たな視点で見直せることにあると私は考えています。和文英訳や英文和訳を通じて、言語表現の幅が広がり、日本語だけでは得られない視点が得られます。これは英語に限らず、他の科目にも当てはまります。受験に限らず、学問全体としてその本質的な意味を考えていくことが大切だと思います。
人生で最も楽しい瞬間は、他人と比較していない時だと私は感じています。受験や人生の目標を常に市場価値に置くと、いつか息が詰まってしまいます。だからこそ、自分にしかない目標を持つことが大切です。そうすることで、他人と比較せず、充実した人生を送れるのではないでしょうか。この考え方は、単に受験を乗り越えるだけでなく、その先の人生においても重要だと思います。